映画初主演の福地桃子、芝居で一番楽しいのは「自分の言葉がポロッと出たとき…」
「あまのがわ」で映画初主演を果たした、福地桃子さんにインタビュー。初主演の感想や演技をする上で心がけていることなどを聞きました。
女優・福地桃子さんの映画初主演作となる「あまのがわ」。同作は、ある事件から心を閉ざした史織(福地さん)が、祖母に会うため屋久島を訪れ、会話が可能なAIロボットと出会います。一方、鷲尾星空(柳喬之さん)は事故で半身不随となり星空を眺める日々を過ごしています。史織と星空、何の接点もないように思われていた二人ですが…女子高生とAIロボットの交流を描いた人間ドラマです。
オトナンサー編集部では、福地さんにインタビューを実施。初主演の感想や演技をする上で心がけていること、芝居をしていて楽しい瞬間などを聞きました。
初めての映画で屋久島、縁を感じた
Q.初主演の意気込み、感想をお願いします。
福地さん(以下敬称略)「オーディションで決まったことで、主演をさせていただく上で、プレッシャーより頑張ろうという気持ちになりました。撮影は屋久島だったのですが、私自身が行くのは2度目でした。初めて行ったときに自然のパワーに感動し、初の映画で屋久島に行けるのは縁を感じました」
Q.史織との共通点はありますか。
福地「東京生まれ、東京育ちです。『それだけかい』と思われるかもしれませんが、それがこの映画では大きく、自然に囲まれて育っていない分、東京を離れるといろいろな世界が広がっていました。東京育ちだからこそ感じられることがたくさんあり、私が初めて、自然に対して感動した屋久島も自然から教えてもらうことがたくさんありました」
Q.子どもの頃、山や海に行った経験はありますか。
福地「アウトドアはありましたが、そこですごいなと感じることはあまりなく、屋久島に行ったときに、自然に興味を持ちました。旅行も田舎町の方が好きだったり、そのようになるきっかけが屋久島でした」
Q.ライブシーンはいかがでしたか。
福地「純粋に楽しかったです。芝居だから笑わないといけないというよりは『楽しいね』と言いながらできました。太鼓以外の楽器を演奏したことがないので、歌と楽器でセッションをするのも初体験で、楽しみながら撮影できたので好きなシーンです」
Q.演技をする上で普段から心がけていることは。
福地「常に、聞いている相手を思って発言したいなというのはあります。何となく発した言葉でも、相手に届くとなると、その人の生き方を変えてしまうかもしれないし。自分がその人になり、なぜその言葉を発したのか理解できるとすごく楽しめますし、お芝居しているなという感覚になります」
Q.芝居をして一番楽しい瞬間は。
福地「まだ数は少ないですが、そのキャラクターになって言葉を選ばなければならないときに、自分が考えていなかったことをアドリブで発せられると楽しいです。そのときに、キャラクターに愛着が湧きます。自分が考えた言葉がポロッと出たときに、『面白いな』と思います」
Q.休日の過ごし方を教えてください。
福地「ご飯が好きなので、行きたいところを決めて、そこをゴールに行動することが多いです。家にいることも好きなので、家にいるときは撮った写真をアルバムに詰める作業をしています」
Q.目標としている女優さんはいますか。
福地「いろいろな役をこなすことができ、見るたびに印象が変わる役者さんは追いかけて見てしまう対象です」
Q.オン・オフの切り替えはどんなことをされていますか。
福地「一日を引きずらないことです。落ち込んでいたら、おいしいものを食べてモチベーションを上げたり。次の日の朝、早起きをして犬の散歩をするのですが、前日の朝と同じテンションで。何かあっても毎日はやって来るので、一日のスタートは同じテンションでスタートしたいと思っています」
映画「あまのがわ」は2月9日から全国公開。
ヘアメイク:midori
スタイリスト:武久真理江
(オトナンサー編集部)
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