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「真田丸」大坂の陣でクライマックスへ、幸村が「浪人」ではなく「牢人」である理由

「牢」は「牛」が含まれるため敬遠された

 村石さんによると、本来の意味では「浪人」と「牢人」は区別して使用されていたとのこと。

 しかし江戸時代になって、「牢」の字は「穴ぐら」に「牛」「午」と家畜の文字を使うことから敬遠され、江戸中期以降は「浪人」が使われるようになったといいます。

 いよいよクライマックスが近づく「真田丸」。幸村ら「牢人」の活躍がどのように描かれるのか楽しみですね。

(オトナンサー編集部)

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村石正行(むらいし・まさゆき)

長野県立歴史館文献史料課学芸員・専門主事

1971年長野県生まれ。慶応義塾大学大学院修士課程修了。博士(史学)。

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