「なりたい職業」上位の声優、その魅力と難しさをプロに聞く
アニメ声優にはタレント性も求められる
オーディションにおいても吹き替えとアニメには違いがあるようです。
小松さんによると、ハリウッド映画の劇場版吹き替え作品には「ボイスマッチ」と呼ばれる審査があるそうです。これは主要キャラクターの声優を決める際に、日本語版の監督が実績ある役者や新人を選び、最終決定権を持ったハリウッドの原作監督に声を紹介する形式。「俳優本人と声質がどれだけ似ているのか」も判断材料になるといいます。
一方、アニメではタレント性が求められることもあるようです。「アニメ放送だけでなく、CDやDVD、ゲーム、ラジオ、イベントなどの派生コンテンツも視野に入れたオーディションが行われます」(小松さん)。芝居はもちろん、歌やダンス、フリートークもできる人材が期待されるそうです。
キャリアコンサルタントとして、10~20代の声優志望者と関わることも多いという小松さん。「アニメにしか興味がないという子もいて、もったいないなと感じます。可能性をもっと広げてほしいですね」と話します。
アニメや吹き替え、ナレーションなどさまざまな仕事を経験し、声だけですべてを表現する、小松さんの“役者魂”を感じました。
(オトナンサー編集部)
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