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“財布の神様”を崇拝して、長財布伝説を信仰する人たちの不思議

財布がステータスを決めるのではない

 高ステータスの人は、稼ぐことの大変さを知っています。お金のありがたみも知っている上に怖さも知っています。だから、真のお金持ちほど質素な人が多いように感じます。私たちは、目立ちたがり屋のお金持ちに注目しがちですが、普段目にすることができない本物のお金持ちの存在に気付くべきでしょう。

 結局、財布は使いやすい形で、分相応であることが望ましいといえます。逆に、安いスーツや靴を身に着けながら、財布だけ「高級品」という方がいたら、きわめて滑稽(こっけい)です。まずは財布の購入で無駄遣いしないことを心掛けましょう。

 なお「長財布伝説」は、米国では全く当てはまりません。筆者の知人であるトレーダーの年収は、日本円に換算すると5000万円ほどですが、トレーダーの中では平均的だといいます。カード決済が主なので普段は100ドル程度しか持ち歩いていません。また、コインはジャケットのポケットに無造作に放り込んでいます。

 一時期ブームになった、マネークリップ派も多くはありません。職業の種別にかかわらず、財布をパンツのポケットにしまう人が多いと思います。読者の皆様も、海外渡航の際には各国の財布事情をチェックしてみてください。意外な発見があるかもしれません。

(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「3行で人を動かす文章術」(WAVE出版)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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