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「silent」紬・川口春奈の“泣きの演技”に涙するワケ 自然体の“ウソのなさ”

同性人気も急上昇、川口春奈の自然体な魅力

 そんな川口さんの活動を振り返ってみると、今年で芸歴15年目を迎えます。10月14日に自身初のスタイルブック『I AMU HARUNA』を発売しました。そこでは沖縄での撮りおろしビジュアル写真とともに、長崎県・五島列島に生まれてから現在までの出来事がつづられています。

 中学1年生の頃に友達の薦めで、ティーン向けファッション誌「ニコラ」(新潮社)のオーディションを受け、グランプリを獲得。その後、4年間、同誌で専属モデルを務めました。

 そして、2009年に放送された連続ドラマ「東京DOGS」(フジテレビ系)で俳優デビュー。ニコラモデルを卒業後、本格的に俳優業をまい進。その名を世間に知らしめたのが、2013年のドラマ「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系)シリーズでしょう。川口さんの明るくハツラツとしていて、さらには知性あふれる雰囲気が「ヒロインの七瀬美雪役にぴったり」とシリーズファンの間でも話題になりました。

 きりっとした顔立ちの川口さんは「イノセンス 冤罪弁護士」(日本テレビ系)や「ヒモメン」(テレビ朝日系)でのちょっと頼りない主人公を支える堅実で真面目なヒロイン役がよく似合います。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」には、急きょでの出演となりましたが、信長の正室となったとされる帰蝶をりんとしたたたずまいで好演し、賞賛の声が集まりました。

 一方で、2020年に開設した自身の公式YouTubeチャンネル「はーちゃんねる」では、ほぼ化粧をしていない状態で酒の一人飲みを楽しんだり、タイ古式マッサージやよもぎ蒸しなど、さまざまな美容方法に挑戦したりと、普段の川口さんが垣間見られるような飾らない姿を見せており、同性人気も急上昇。それに伴い、正統派のヒロイン像にとどまらない役柄も増えてきました。

「着飾る恋には理由があって」(TBS系)では、男女4人でルームシェアするインフルエンサーというイマドキの役で同年代の女性から共感と憧れを呼んだ川口さん。「極主夫道」(読売テレビ・日本テレビ系)や朝ドラ「ちむどんどん」(NHK総合)ではしっかりしているようで、どこか抜けている女性に扮(ふん)し、コメディエンヌの才能も開花させました。

 川口さんが前述の著書で、自身の演技スタイルについてこう語っていました。「私は要領も良くないし、勉強もできない。お芝居も頭で考えて作るのではなく、感じたままを表現しているので、すごく本能的だと思う」……。

 あえて役を作り込むのではなく、演じる中で自然と湧き上がってきた感情を見せる。そんな川口さんの自然体の演技が心を打つ「silent」。第4話では、紬が湊斗から別れを告げられ、さらに想を含む3人の関係に動きが見えてくる予感。

 すでにSNSなどで「ドラマ史に残る名作」との声も上がっている本作。今後もどんな展開が待ち受けているのか、目が離せそうにありません。第5話は11月3日に放送です!

(オトナンサー編集部)

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苫とり子(とま・とりこ)

エンタメ系ライター

1995年、岡山県生まれ。東京在住。学生時代に演劇や歌のレッスンを受け、小劇場の舞台に出演。IT企業でOLを務めた後、フリーライターに転身。現在は「Real Sound」「AM(アム)」「Recgame」「アーバンライフメトロ」などに、エンタメ系コラムやインタビュー記事、イベントレポートなどを寄稿している。

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