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2024年・連ドラ幕開け! 「おっさんずラブ」続編、“紫式部”吉高由里子、「大奥」最新作…注目作品を紹介

2024年の幕が開け、続々と新ドラマが放送を開始しています。1月期は、ラブストーリーやホームドラマ、医療系や刑事、サスペンスと多種多様なラインアップになっています。その中でも、特に注目したい4作品をピックアップし、見どころを紹介します。

林遣都さん(左、2016年10月撮影 EPA=時事)、田中圭さん
林遣都さん(左、2016年10月撮影 EPA=時事)、田中圭さん

 2024年の幕が開け、続々と新ドラマが放送を開始しています。1月期は、ラブストーリーやホームドラマ、医療系や刑事、サスペンスと多種多様なラインアップになっています。その中でも、特に注目したい4作品をピックアップし、見どころを紹介します。

田中圭×林遣都×吉田鋼太郎の三角関係“再び”

 まず、オススメしたいのは、1月5日に初回放送を迎えた、俳優の田中圭さんが主演を務める連続ドラマシリーズの最新作「おっさんずラブ-リターンズ-」(テレビ朝日系、毎週金曜午後11時15分)です。 本作は、モテない独身サラリーマンの“はるたん”こと春田創一(田中さん)を巡って繰り広げられる、おっさん同士の純度の高い恋愛模様をコミカルに描き、社会現象を巻き起こした2018年放送のドラマの続編。最終話で結ばれた春田と、エリート後輩・牧凌太(林遣都さん)の“その後”が描かれます。

 続編は、幸せな新婚生活が始まるかと思いきや、家事の分担やゴミの分別など、ささいなことでけんかを繰り返す2人の前に、春田に猛アプローチを仕掛けフラれた元上司の黒澤武蔵(吉田鋼太郎さん)が家政婦として現れる……という展開です。

 2019年に公開された劇場版から約5年。久しぶりに火花を散らす牧と黒澤、その横で慌てふためく春田のドタバタ劇が見られると思ったら楽しみで仕方ありません。家族になった春田と牧が、好きだけではどうしようもない問題にどう向き合っていくのかも注目ポイントになっていくと思われます。

 2023年にNHK版の「大奥」シリーズが放送されたのも記憶に新しいところですが、フジテレビ版の「大奥」も記憶に残っているという視聴者も多いのではないでしょうか。1月18日からは俳優の小芝風花さん主演の時代劇「大奥」(フジテレビ系、毎週木曜午後10時)がスタートします。フジテレビが連ドラとして「大奥」を放送するのは、2005年に放送された「大奥~華の乱~」以来、約20年ぶり。

 フジテレビの大奥シリーズは、脚本家の浅野妙子さんが主に脚本を手がけ、菅野美穂さん、松下由樹さん、内山理名さんら名だたる俳優陣が主人公を演じてきて、話題を集めました。

 フジテレビ版の「大奥」といえば、豪華絢爛な世界で繰り広げられるドロドロとした女性たちの激しいバトルが見どころ。今回の脚本は、連続ドラマ「好きな人がいること」(同局系)や「ユニコーンに乗って」(TBS系)などを手掛けた大北はるかさんが担当します。

 ドラマは「“愛”をテーマにした『大奥』史上、最も切なくて美しいラブストーリー」というキャッチコピーを銘打っており、過去のシリーズとはひと味違う世界観が予想されます。爽やかな青春群像劇を手がけてきた大北さんと、江戸幕府第10代将軍・徳川家治(亀梨和也さん)の正室となる五十宮倫子を演じる小芝さんが、歴代の人たちのバトンを受け継ぎ、どんな化学反応を見せるのか、期待したいところです。

 人気ドラマ枠の一つ、TBS系の「日曜劇場」(日曜午後9時)の最新作は、俳優の西島秀俊さんと芦田愛菜さんの共演作「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」です。本作の見どころは何といっても、西島さんと芦田さんの“演技合戦”。数多くの映画やドラマに出演し、クールなこわもて刑事から、穏やかでちょっぴり情けない中年まで幅広い役柄をこなす西島さんと、“天才子役”として世間を賑わせ、昨年「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)でますます磨きをかけた演技力の高さを見せつけた芦田さん。

 そんな安定感のある2人が親子役で初共演を果たす本作は、不器用な父と素直になれない娘の親子の愛の物語です。西島さん演じる元天才指揮者の夏目俊平が、5年ぶりに再会した芦田さん演じる娘・響と、音楽を通じて親子の絆と人生を再生させていく姿が描かれます。実力派の2人が紡ぎ出す心暖まるストーリーと、世界的指揮者・広上淳一さんが全面監修を務めたオーケストラ音楽がお茶の間を包み込むことになりそうです。

 実力派俳優の吉高由里子さんと柄本佑さんが共演する注目作の一つ、2024年度のNHK大河ドラマ「光る君へ」は1月7日からスタート。2006年放送の大河ドラマ「功名が辻」でも脚本を手がけた大石静さんが、貴族文化が花開いたきらびやかな平安時代を舞台に、1000年以上の時を超えて語り継がれる「源氏物語」を書き上げた女性・紫式部/まひろ(吉高さん)の生涯を描き出します。

 その中で主軸となるのが、制作発表の際に大石さんが「ツインソウルで、宿命の二人」と語った紫式部と、柄本さん扮(ふん)する藤原道長の関係。紫式部は道長に娘の家庭教師として朝廷に招かれ、「源氏物語」執筆の支援を受けていたとされています。当時、紫式部は道長の愛人だった…という逸話もあるそうです。

 そんなただならぬ関係の2人を演じる吉高さんと柄本さんは、同じく大石さん脚本のドラマ「知らなくていいコト」(日本テレビ系)でも共演。同作では、元恋人で不倫関係に陥る間柄を演じ、運命と言えるほどにお似合いな2人の切ない恋の行方に多くの視聴者が夢中になりました。再び大石さんが描くセンセーショナルな物語に、吉高さんと柄本さんの細部に宿る繊細な芝居が乗るのが楽しみです。

 さらに、二階堂ふみさんと韓国俳優のチェ・ジョンヒョプさんによる“ファンタジックラブストーリー”作品「Eye Love You」(TBS系、毎週火曜午後10時)や、俳優の福士蒼汰さんと脚本家の遊川和彦さんが初タッグを組んだ「アイのない恋人たち」(ABCテレビ・テレビ朝日系//毎週日曜午後10時)など、注目作品が満載……。お気に入りの作品を発見し、エンターテインメントを楽しめる時間を実感しましょう!

(オトナンサー編集部)

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苫とり子(とま・とりこ)

エンタメ系ライター

1995年、岡山県生まれ。東京在住。学生時代に演劇や歌のレッスンを受け、小劇場の舞台に出演。IT企業でOLを務めた後、フリーライターに転身。現在は「Real Sound」「AM(アム)」「Recgame」「アーバンライフメトロ」などに、エンタメ系コラムやインタビュー記事、イベントレポートなどを寄稿している。

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