サイコパスからパワハラ、クズまで…冬ドラマに“ドS男子”がそろった理由
SNSやネットメディアの動きが活発に
ドS男子のエキセントリックな言動は物語を動かすだけでなく、話題性の面でも貢献度大。「ありえない」「マジ引いた」というネガティブと、「カッコよすぎる」「うらやましい」というポジティブの両面で話題になりやすく、SNSやネットメディアの動きが活発になるなど、ドラマのPR面を支えてくれます。
近年、何か別のことをしながらの“ながら見”が増える中、ドS男子は視聴者の目をテレビ画面に引きつける貴重な存在。何気なく見ていても、星名や中堂が登場すると「何かが起きそう」という臨戦態勢が整い、思わずSNSに書き込んでしまうのでしょう。
ただ、本当の怖さという点では、まだ昨年放送された「あなたのことはそれほど」(TBS系)で渡辺涼太(東出昌大さん)が見せた静かな恐怖のほうが上かもしれません。終盤にかけてドS男子たちがさらなる怖さを見せつけるのか、注目してみてはいかがでしょうか。
余談ですが、今冬のドラマでは、「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」(日本テレビ系)の北沢知晶(波瑠さん)、「海月姫」(フジテレビ系)の稲荷翔子(泉里香さん)など、“ドS女子”も強いインパクトを放っています。こちらは男性視聴者から支持を集めているだけに、今冬のドS男子急増は「現在の連ドラは女性視聴者をメインに考えている」というスタッフサイドの戦略とも言えるでしょう。
(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)
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