クールな銭ゲバ弁護士を熱演 「元彼の遺言状」で見えた綾瀬はるかの“ブランド力”
予想できないストーリー展開に注目
原作と同じように、ドラマ「元彼の遺言状」も予想できないストーリー展開を見せていましたが、なんと、4月18日に放送された第2話の時点で、原作の内容を描き切ってしまっているのです。
4月25日放送の第3話以降は、麗子と篠田がバディーのような関係となり、次々と降りかかる難事件を解決していく流れに。第3話では早速、原作の続編である「剣持麗子のワンナイト推理」から、不動産屋の主人が殺害されるエピソードがピックアップされました。
ホストクラブに勤める“武田信玄”と名乗る男から、不動産屋の主人が殺害された事件について弁護依頼を受けた麗子。お金にならない仕事はしない主義の麗子ですが、この不動産屋を巡る立ち退き問題を解決すれば、数珠つなぎに莫大な報酬が得られると知り、態度が一変します。
今後はさらに“敏腕弁護士”麗子と“小間使い”篠田のバディーが織りなすコミカルな展開や、練られたミステリー要素も合わせて楽しめそうです。
ちなみにドラマ版の篠田は、栄治の所有する別荘(第1~2話の舞台となった)の管理人をしている設定ですが、原作では単に大学時代の先輩とされています。ミステリー作品にはバディーがつきものですから、設定を変更し、篠田を相棒としたのも納得です。
この先も、原作の魅力を踏まえた上で、ドラマオリジナルの展開を見せてくれることでしょう。ドラマ放送で初めて同作を知った方も含め、原作ファンの方も、双方の違いを比較しながら楽しめるのではないでしょうか。
やはり何といっても楽しみなのは、綾瀬さん演じる麗子と、大泉さん演じる篠田のやりとりでしょう。一体どんなバディーの在り方を見せてくれるのか、名役者同士の演技にも期待したいところです。
(ライター 北村有)
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