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松坂桃李さん演じる“殺人犯”に翻弄されてほしい 映画「不能犯」白石晃士監督インタビュー

翻弄されながら見てほしい

Q.宇相吹がマインドコントロールを使うシーンで目がアップになる演出が印象的です。

白石監督「マインドコントロールを受ける人の心の要素によって目の中のイメージ映像が変わるようにしました。絵コンテを描かず、多くは口頭で説明しながら作っていったためなかなかイメージが伝わらず、ギリギリまで作り直してもらいました。次はもっとうまく進められます」

Q.新田真剣佑さん、間宮祥太朗さん、真野恵里菜さんなど注目の若手俳優さんも多数出演されています。彼らの印象を教えてください。

白石監督「真剣佑君は自由な心を持っていて、柔軟な仕事ができる俳優さん。今回は彼のスペックの一端しか見えていないので、今後さらにすごくなっていくと思います。間宮君は独特の色気があり、危険な感じもしてよいですね。黙っていても色気がにじみ出る稀有な俳優さんで出演してもらってよかったです。真野さんは普段から誰にも壁を作らず優しくにこやかで、礼儀正しい女優さんですが、どこかミステリアスな部分のある方でした。今後はもっと攻撃的な役を見てみたいです」

Q.渾身(こんしん)のシーンはどこでしょうか。

白石監督「工藤栄一監督のファンで、これまでは工藤監督の雰囲気を出そうとしても出せる機会がなかなかなかったのですが、今回は中盤の宇相吹と多田の対峙するシーンで絵作りを似せて作りました。工藤監督のファンならわかるようになっていますが、とても良いシーンになっているので工藤監督を知らない人も注目して見てください」

Q.原作者さんから何か注文はありましたか。

白石監督「宇相吹に仕事を依頼するための電話ボックスは出してほしいと言われました。殺しを依頼する手段としてはリアリティーがないかもと思いましたが、最近は電話ボックス自体が少なくなっているので宇相吹自身の都市伝説的な存在の道具立てとしては確かにマッチしていると思い直しました。都市伝説の象徴として登場しています」

Q.映画を楽しみにしている方々にひと言をお願いします。

白石監督「松坂君の演じる宇相吹が何を目的に殺人をしているのか、翻弄されながら見ていただけるとうれしいです」

(オトナンサー編集部)

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