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親として反省 生後間もない息子に起きた異変、夜中に嘔吐、続く体調不良…その後…「大変でしたね」

息子が鼠径(そけい)ヘルニアになって大変だったエピソードを描いた漫画が話題に。あるときから体調不良が続いて…。

息子が鼠径(そけい)ヘルニアになって大変だったエピソードを描いた漫画のカット=もうもう@漫画(dokidoki_ganmo)さん提供
息子が鼠径(そけい)ヘルニアになって大変だったエピソードを描いた漫画のカット=もうもう@漫画(dokidoki_ganmo)さん提供

 息子が鼠径(そけい)ヘルニアになって大変だったエピソードを描いた漫画がSNS上で話題となっています。生後3カ月のとき、鼠径ヘルニアと診断された息子。重症ではないので、手術は1歳を過ぎてからでよいという医師の言葉にホッとしましたが、あるときから体調不良が続いて…という内容で「よかった…!」「大変でしたね」「この病気を知らなかったので、勉強になりました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

同じような症状で悩んでいる人へ

 この漫画を描いたのは、もうもう(ペンネーム)さん(20代)です。ツイッターで育児漫画などを発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

もうもうさん「息子の成長を見守る中で、漫画にしないともったいないような場面が多かったので、息子が生後8カ月頃の2021年5月から、育児漫画をツイッターに投稿しはじめました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

もうもうさん「息子の体調不良についてツイッターで相談したことが始まりでした。息子の体調が安定した時点で結果報告も兼ねて、また、同じような症状で悩んでいる人に1人でも届けばいいなという思い、さらに自分に対してもこのことを忘れないように、という気持ちで漫画にしました」

Q.「鼠径ヘルニア」と診断されるまで、その病気についての知識はありましたか。 

もうもうさん「全くありませんでした。そして、さほど心配ない病気だと信じており、発症後もあまり調べたりしませんでした」

Q.診断されてから次の診察に行くまでの間は、特に不調はなかったのでしょうか。

もうもうさん「それも全くありませんでした。たまに鼠径部が出ているなあと感じることはありましたが、何事もなく、気付いたら戻っているというような感じでした」

Q.嘔吐(おうと)が始まってから、息子さんはずっと体調不良だったのでしょうか?それとも波がありましたか。

もうもうさん「波があるように体調不良を繰り返していました。7月に1回、8月に3回、9月に3回、10月に4回…どれも発症はランダムです。嘔吐だけだとそれぐらいですが、うなる回数を含むともう少し多かったです」

Q.ママやパパにも精神的、肉体的ダメージがありましたか。

もうもうさん「息子が体調不良になると、抱っこをしていないとどうにもならず、一晩中眠れないことがほとんどでした。睡眠不足になったのは、肉体的につらかったです。

ただそれよりも、原因が分からず、いつまた体調不良が起こるのか不安な気持ちと、息子が苦しんでいるのに何もできずに見守るだけで『なんでだろう、なにがダメなんだろう』と夫婦で話を繰り返しているときが、本当につらかったです」

Q.原因が分からずにいた間、どのような対策を取っていたのでしょうか。

もうもうさん「順番に考えて、試してはダメだ、の繰り返しでした。まずは夏だったので、暑さが原因かと思って部屋の室温を気にしたり、出掛けて疲れないように外出を控えました。昼寝をしないと発症することが多かったので、睡眠不足が原因かとも思い、睡眠を取らせるようにしました。

また、私が不在のときに発症することがあり、ストレスかと考えて離れるのをやめたり、遅延型の食物アレルギーを疑って食べるものを減らし、順番に食材を試し、特にアレルギーの発症しやすい小麦や乳製品を控えていました。でも、食べ物は関係ないことが分かり、やはりストレスなのかも…と、強く怒ったり寂しい思いをさせないようにしようとしていました。

今思うとそれはないでしょ、と冷静に思えるんですけどね(笑)」

Q.今回の経験を通して、子どもの体調不良や病気、病院への対応について、どのようなことを学びましたか。

もうもうさん「親の『なんかおかしい』を大切にする、ということです。赤ちゃんはしゃべれないので、毎日一緒にいる親の観察眼は本当に重要なのだと、身に染みました。

また、お医者さんに疑問や質問を遠慮なくすることも大事だと思いました。お医者さんは症状に慣れているし、どうしても忙しい毎日なので、必要以上は説明しないという方も多いように感じます。分からないことや違和感があれば、どんどん訴えて伝えていくことが必要だと思いました」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

もうもうさん「『お疲れさまでした』『本当に大変でしたね』『つらかっただろうな』という、ねぎらいの言葉をたくさん頂いて、とても救われた気分になりました。また、『知らなかったので漫画にしてもらえてありがたい!』などのお声も頂けたので、描いてよかったと思いました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

もうもうさん「これからも息子の日常を、くだらない漫画にして描いていきたいです。その中で本当に感動したことや皆さんに知ってもらいたいことなども、親しみやすい漫画で表現できれば、すてきだなと思います。

また、ジャンル問わず『こんなの描いてください!』という需要があれば、それに応えられるようになりたいです…!」

(オトナンサー編集部)

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