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玉木宏さんは本当に頭が良い人 映画「悪と仮面のルール」、中村哲平監督インタビュー

現場ではボクシングトークやソイラテ

玉木宏さん(C)中村文則/講談社(C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会

Q.中村監督の会心のシーンはどのシーンでしょうか。

中村監督「2つあります。一つは玉木さんと吉沢亮君のやり取りがあるアジトのシーン。今回の玉木さんの役柄は感情をあまり表に出さない人物なのですが、吉沢君とのシーンでは感情のやり取りがあります。ほかのシーンでは音楽をうまく利用し、シーンの流れや起伏を作っていたのですが、あのアジトのシーンでは音楽が邪魔に感じました。二人の感情のやり取りに集中するためにも、あそこのシーンでは楽曲をなくしました。もう一つはラストシーン。先ほど話した30分の長回しのシーンなのですが、これはぜひとも劇場で見てもらいたいです」

Q.映画を見させていただき、玉木さんと光石研さんのシーンがとても印象的でした。

中村監督「ありがとうございます。光石さんは榊原という人物を、もっと人間的な温かさを削ぎ落とした人物にしようとしていたのですが、そこに光石さん自身の温かさが良い感じに現れて、原作以上に榊原という人物が魅力的になったと思います。細かい光石さんの表情を追ってもらうと、セリフにはない榊原の心情が丁寧に演じられているのがわかります」

Q.劇中に「幸福とは閉鎖だ」というセリフがありますが、中村監督にとって幸福とは何でしょうか。

中村監督「自分自身の幸福は作品を作ること。作り続けること。この作品を撮って幸福についていろいろと考えたのですが、幸福って生きるモチベーションなんじゃないかなと。人によって大小あれど、そうした大きな幸福や小さな幸福の積み重ねで人生はできていて、それを追いかけ続けることが生きるモチベーションになるんだなと。主人公にとっての香織のように」

Q.撮影中、現場で何か面白かったことや心に残ったエピソードはありますか。

中村監督「玉木さんとは共通の趣味がボクシングなのでその話をしたり、撮影の移動中にスイーツトークで盛り上がったり、いつも二人でソイラテを飲んだりしていました。心に残ったエピソードは、撮影時期が完全に梅雨で、ほぼほぼ毎日予報が雨とか曇りだったんです。でも1シーン、どうしても夕日を撮りたい場面があって、最悪の場合、真逆の大雨のシーンに切り替えようかと考えていたのですが、撮影日は雲一つない晴天で本当に美しい夕日を撮ることができました」

Q.最後に映画を楽しみにしている人たちにひと言をお願いします。

中村監督「玉木さんや新木さん、吉沢くん。他作品では見られない表情を撮れたと思っています。ぜひ映画館で」

(オトナンサー編集部)

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