方法は人それぞれ あの人は頑張ってるなんて考えなくていい 私の「休む」論 「心が軽くなりました」
「休む」ことについての考え方を描いた漫画が話題に。休息のために必要な期間や方法は人によってさまざまだと考える女性は…。
「休む」ことについての考え方を描いた漫画がSNS上で話題となっています。休息のために必要な期間や方法は人によってさまざまだと考える女性。回復しないからといって、人と比べて落ち込んだりする必要はなく、「休む」ときはどうすべきかというと…という内容で「心が軽くなりました」「頑張りすぎないのって大事ですね」「できそうで難しいことですよね」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
休むことは「未来への投資」
この漫画を描いたのは、クリエーターのぼのこ(ペンネーム)さん(30代前半)です。インスタグラムで漫画を発信しており、著書に「女社会の歩き方」(KADOKAWA出版)があります。漫画は3年半ほど前から描き始めました。
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ぼのこさん「販売員時代、仕事を休んだり、定時に帰ることに対して罪悪感や嫌悪感を抱いているスタッフがたくさんいました。また、誰かが休んだとき、後日、その相手に厳しく当たったり、自身の体調がすぐれないのに周りの目を気にして無理に出勤したりという状況もありました。恐らく、社会全体で同じような環境の中、日々無理をして頑張っていらっしゃる方がいるのではないかと感じ、問題解決の糸口になれば…と思い描きました」
Q.「全力で休む」ことに気付いたきっかけはあったのでしょうか。
ぼのこさん「休んでいたのは『かたち』だけだったということにある日、気付きました。家で過ごす時間こそ長かったのですが、その間も頭の中は常に仕事のことでいっぱいでした。しっかりと休めていない結果、体調不良が続いて、周りに迷惑をかけてしまいました。
『全力で休む』とは、仕事のことを一切考えずに自身のためだけに時間を使うこと、体だけでなく心もしっかり休ませることだと思っています。これは意外と難しく、今もなお、自身の課題として気を付けているところです」
Q.考え方を変えたことで、何か変化はありましたか。
ぼのこさん「もともと、休むことに対して私は肯定派だったので、特に考え方の変化はありませんでしたが、自身が店長となったことで、売り場のスタッフの有給消化率が80%以上になるよう目標を設けたり、必要のない残業をなくすことでチーム全体の生産性は格段に上がりました」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ぼのこさん「『罪悪感が少しぬぐわれた』『休んでもいいんだと思えた』という意見もある一方、『それがなかなか難しい』というお声もありました。そのことについては私も非常に共感しており、だからこそ、はじめのうちは意識して、無理やりにでも休む(仕事のことを考えなくて済む環境をつくる)ことが大切なのではないかと考えています。周りのため、そして、何より自分自身のためにも『全力で休む』のは非常に大切なことだと思います」
(オトナンサー編集部)
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