岡田准一、木村文乃の“殺陣”に期待「趣味としてちょっとでも続けて」
映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」主演の岡田准一さん、木村文乃さんに、殺陣やアクションの感想、お互いの関係性などを聞きました。
映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」で主演を務める俳優の岡田准一さんと、女優の木村文乃さん。同作は、ファブル(岡田さん)は1年間誰も殺さず、普通に暮らすようボスから命じられ、「佐藤アキラ」という偽名を使い、相棒のヨウコ(木村さん)ときょうだいを装って一般人として暮らしています。ある日、ファブルに弟を殺された宇津帆(堤真一さん)が敵討ちを果たすべく動きだし…2019年に公開された映画「ザ・ファブル」シリーズの2作目です。
オトナンサー編集部では、岡田さんと木村さんにインタビューを実施。殺陣やアクションの感想、お互いの関係性などを聞きました。
男がされたいと思うような殺陣に
Q.本作は、ファイトコレオグラファーとして岡田さんがアクションの殺陣を付けられたと伺っていますが、意識したことはありますか。
岡田さん(以下敬称略)「大事なのは話の流れなので、流れと構成を提案しました。殺陣を付けること自体はそれほど難しいことではありません。人間ができることは限られているので、監督がどんな絵を撮りたいか、どんなふうに撮影していくのかを確認しつつ、ご相談しながら動きを考えました。
ヨウコの場合は、男がされたいと思うような殺陣にしたいと思って、太ももで絞め落とすことを提案しました。ご本人に伝えたら、衣装含め了承してくださったので動きを作りました。ヨウコが美しく見えて、絞められたいと思うようなシーンにしています(笑)」
Q.木村さんはアクションシーンに挑戦されていかがでしたか。
木村さん(同)「私には基礎も何もないので、基礎から始めるので必死でした。殺陣も、岡田さんが意図している魅力的なセクシーさというものを理解する前に『します』と言ってしまいました。太ももで人を絞め落とすのは大変で、本番でも力の差が出てしまって、悔しい思いもしています。そのシーンの映像を見たら、見事なやられ方をしてくださっていて、アクションは1人じゃ成り立たないんだなと思いました」
Q.前作を踏まえて、アキラとヨウコの関係をどのようにしたいと思いましたか。
岡田「僕はあまり変わらないです。ちょっと打ち解けてきているので、ヨウコもツッコミやすかったと思います。前作は拒絶しているのかと思うくらい、話を聞かない設定だったので、話しかけられても『おう』としか答えませんでしたね。今回は会話ができていることが変化です」
木村「サイボーグから人になったのかというくらい違いますね。血が通っている感じが少ししました(笑)タイトルの『殺さない殺し屋』というのが分かりやすい変化ではないかと思います」
Q.木村さんから岡田さんに言っておきたいことはありますか。
木村「最初の質問からずっと思っていたのですが、人間ができる限界があるのかと疑問に思います。岡田さんは限界を超えていらっしゃると思います。前作の撮影中、『もう少しで達人になれる』とおっしゃっていましたが、その若さで達人になられると心配になるので、そろそろ、人間界に下りてきていただけたらと思います(笑)」
岡田「もっとできると思っているので、それをうまく映画で生かしていきたいです。木村さんは熱心に練習をしてくださっていたので、続けてほしいなと思います。アクション女優になってほしいとは言わないので、趣味として、ちょっとでも続けてほしいですね。女性だからできる殺陣もあるので、できる女優さんが増えてほしいなと思います」
Q.堤真一さんとの共演の感想をお願いします。
岡田「ファブルの面白さは敵役だと思います。敵が際立っていることがこの作品では重要で、江口カン監督の演出が細かく、堤さんに対しては情熱を持って撮られていました。僕のことはほとんど見てくれませんが(笑)
僕は堤さんと大事な作品のたびにご一緒させていただいていて、助けてくださる方なので信頼しています。アクションが主に注目されていますが、やっぱりストーリーが大事で、ストーリーがないアクションは中身のない箱みたいなものです。それを担ってくださっている堤さんの演技が、どんなふうに映し出されるのか楽しみにしています」
映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」は6月18日から全国公開。
(オトナンサー編集部)
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