成海璃子、大林宣彦監督遺作は「手に負えない、すごい作品」
映画「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」に出演する成海璃子さんに、台本や映画の感想、役作りなどについて聞きました。
映画「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」に出演する女優の成海璃子さん。
故・大林宣彦監督の遺作となった同作は、閉館を迎える尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」へ映画を見に来た青年の毬男(厚木拓郎さん)、鳳介(細山田隆人さん)、茂(細田善彦さん)は劇場を襲った稲妻の閃光(せんこう)に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープします。3人は映画の中で出会った希子(吉田玲さん)、一美(成海さん)、和子(山崎紘菜さん)ら無垢(むく)なヒロインたちが戦争の犠牲となっていく姿を目の当たりにし…。
オトナンサー編集部では、成海さんに単独インタビューを実施。台本や映画の感想、役作りなどについて聞きました。
2年前の7月、暑く過酷な撮影現場
Q.台本の感想をお願いします。
成海さん(以下敬称略)「全然イメージができなくて混乱していましたが、衣装合わせをしながら理解していきました。全現場が始まってからは監督を信じて演じました」
Q.撮影は順撮りだったのでしょうか。
成海「いろいろなシーンを少しずつ撮影していく感じです。ちょうど2年前くらいの7月で、2カ月くらいの撮影で暑くて過酷でした」
Q.劇中、いろいろな役を演じられていますが、一番セリフが多かったのは色街の娘だと思います。彼女に似ているところなどはありましたか。
成海「まったく似ていません。まず、色街に売られたりもしていませんし(笑)普段から、自分に似ているところを探すことはしていなくて、書いてあることをしっかりと演じるようにしています。基本的には脚本に忠実に、書いてある言葉を届けようと思っています。監督の望むことを表現するようにしています」
Q.普段の役作りもそうなのでしょうか。
成海「あまり作らなくていいかなと思っています。現場で、共演者の方とのやりとりで生まれるものがあるので、作り込んだりはしません。相手の方とのやりとりで変えていくこともあります。大林組は当日、セリフが変わることも多かったので対応できてよかったと思います。その場での対応力が求められる現場でスリリングでした(笑)」
Q.大林監督が成海さんに期待していたことは何だと思いましたか。
成海「それが分からなかったんですよ。ただ、全体的に監督の作品の登場人物がチャーミングなんですよ。監督から言われたわけではありませんが、チャーミングというのが大事な要素なんだと思いました」
Q.この映画は成海さんにとって、どのような映画になりましたか。
成海「自分のキャリアの中でも特に異質な作品になりました。自分の中でもどんな立ち位置か分からないです。手に負えない、すごい作品になったと思います。自分のものという感覚ではなく、大林監督の世界の中に入ったという感覚です」
Q.大林監督から要望はありましたか。
成海「あまりなかったです。セリフも、NGかなと思っていったものもNGじゃなかったりすることもあって…そういうところを見ているわけではないのかなと思いました」
Q.お気に入りのシーンを教えてください。
成海「前半の、男たちが映画に入っていくシーンや歌うシーンは楽しかったです。撮影は大変でしたが、歌とかダンスシーンが入っている映画に出演することに憧れていたので、楽しくできました」
Q.普段のリフレッシュ方法を教えてください。
成海「プランを決めず、したいことをすることです。気の向くままにテレビ見たり、食べたいものを食べたりすることがリフレッシュです」
映画「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」は全国公開中。
スタイリスト:清水奈緒美
ヘアメーク:草場妙子
(オトナンサー編集部)
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映画に対する成海さんの思いと、監督との願いがマッチして、とても素晴らしい作品になることを、期待してます。