文音、初挑戦のコメディー難しかった「とにかく、がむしゃらに走って空回りを…」
映画「いけいけ!バカオンナ~我が道を行け~」主演の文音さんに、コメディー作品に初挑戦した感想や役作りなどについて聞きました。

映画「いけいけ!バカオンナ~我が道を行け~」で主演を務める女優の文音さん。同作は、アパレルメーカーに勤める杉山結子(文音さん)はおしゃれで自由奔放な女を装っていますが、私生活では地味で質素な生活を送っています。そんな彼女の前に、スタイル抜群の澤野セツコ(石田ニコルさん)が出現。お互いにライバル心をむき出しにしますが、ふとしたことでセツコの真の姿を知った結子は、彼女に親近感を持ち始め…漫画家・鈴木由美子さんの自伝的コミックの実写映画化です。
オトナンサー編集部では、文音さんに単独インタビューを実施。コメディー作品に初挑戦した感想や役作り、現場の雰囲気などについて聞きました。
女の友情ってやっぱりあるよな
Q.原作は読まれていますか。
文音さん(以下敬称略)「もともと、原作のファンでした。友達が結婚して疎遠になり、すぐ会おうということができなくなったりして寂しいなと思っていました。そんな時期に読んだので、女の友情ってやっぱりあるよなと元気付けられました」
Q.コメディー作品に初挑戦されていかがでしたか。
文音「コメディーが一番難しいんじゃないかと思いました。この役はテンションが常に高いので一瞬も気が抜けませんでした。朝早かろうが夜遅かろうが、トップギアに入れなければいけない役だったのでそこは意識しましたね。
アメリカに2年間、演技の留学をしていたのですが、そこで『お笑い芸人は笑わせにいっている。でも、映画のコメディーは人ががむしゃらに頑張っているのに、空回ってしまうさまが面白かったり、最初から狙っていないから面白い』と習いました。
とにかく、がむしゃらに走って空回りすることを意識しています。常にトップギアは体力的にも大変でした。これまで、シリアスな役が多かったので、面白かったと言ってもらえるのがうれしいです」
Q.結子と似ているところはありますか。
文音「かなり似ています。家の中では短パンにシャツでいますし、ソファで寝転びながらテレビを見たりもします。結子のちょっと不器用で、潔癖なところも似ていると思います(笑)」
Q.役作りにしたことを教えてください。
文音「結子の20歳から30歳までを描いているので、精神年齢を意識して演じていました。あとはコメディーなので、遅いテンポだと間が持たないんですよ。結子は早口なので、テンポを意識していました」
Q.現場はいかがでしたか。
文音「とても大変な現場で、2週間くらいで撮った作品でした。撮影の本当に後半、楽しくなってきたところでクランクアップしました。全力投球したのか、終わった後、緊張の糸が切れて倒れこみました(笑)私の中で分岐点になった作品です」
Q.石田ニコルさんとは仲良くなりましたか。
文音「仲良くなりました。ニコルちゃんはリハーサルから参加したんですが、彼女は人見知りで、私も人見知りで、本読みをしたときはお互い、心を開いていませんでした。橋のシーンがあるんですが、そのシーンを撮り終えたとき、彼女の深い愛と優しさを感じました。そこから深く分かり合い、つながり合いました。お芝居でつながり合えたのは財産です」
Q.普段、リフレッシュにしていることを教えてください。
文音「呼吸の音だけに集中することで無心になれるヨガです。もやもやしたときは、とにかく体を動かして発散しています」
Q.コロナ禍ではどのようなことを感じましたか。
文音「犬と暮らしているんですが、そこに家族がいたらと考えました。また、この映画も見直して、幸せとは何だと考えました。この人のことが好きで好きでしょうがないというのも幸せですが、この人といるときの自分が好き、この人といると自分でいられるんだよねという相手といることも幸せなんだと思います。
男女問わず、自分が自分でいられる人といるのが一番の幸せなのかなと考えました。自分の家族もいつかつくりたいと思いましたね」
映画「いけいけ!バカオンナ~我が道を行け~」は全国公開中。
(オトナンサー編集部)
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