【漫画】海外の娘に、荷物が送れなくなると大慌てで電話した母が送ろうとしたものは…「うちは煎餅」
母親から掛かってきた電話の内容を描いた漫画が話題に。オーストラリアで看護師として働く女性の元に日本の母親から電話が来ますが…。

母親から掛かってきた電話の内容を描いた漫画がSNS上で話題となっています。ある日、オーストラリアで看護師として働く女性の元に日本の母親から電話が。母親はコロナ渦の日本から、オーストラリアに荷物を送れなくなると慌てた様子でしたが…という内容で「うちは煎餅」「すてきなお母さま」「海外にいるとなぜか食べたくなりますよね」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
大騒ぎしている母親がほほ笑ましい
この漫画を描いたのは、なあす(ペンネーム)さん(43)です。オーストラリアで看護師として働いており、日々の出来事をインスタグラムやブログで発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
なあすさん「2019年11月に車を壊してしまって、なんと2カ月も直らなかったんです…。その間、友人とも会えなくておしゃべりもできない、そのストレスを発散するために漫画を描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
なあすさん「日本にいる母から電話があって大慌てだったので、一体何があったんだろうと思ったら、『荷物が送れない!』と大騒ぎしているのが何だかほほ笑ましかったのと、1人でようかんに決定しているのが面白かったからです」
Q.お母さまはなぜ、ようかんにこだわったと思いますか。
なあすさん「子どもが大喜びしたことがきっかけです。オーストラリアの学校はランチだけじゃなく、おやつやフルーツも持っていかないといけないのですが、以前、ちょうどいい大きさのようかんを母が送ってくれたことがあり、子どもが学校で自慢したようです。なので『ようかん=喜ぶ』と思ったのでしょう」
Q.普段から、荷物を送ってくれるのですか。どんなものが多いのでしょうか。
なあすさん「ひと月に1回以上は送ってくれます。よく、子どもの絵本を送ってもらいました。あとはコンペイトーやあめ、日本の味付けのりなんかも送ってくれます」
Q.オーストラリア生活でよかったこと、大変なことなどがあったら教えてください。
なあすさん「よかったことは、自分らしくいられることだと思います。いろんな国から、いろんな文化背景で育った人が来ているので、『こうでなくてはならない』という社会的なプレッシャーをあまり受けません。大変なことは、10年前よりはずっと楽になりましたが、日本の食べ物を食べたいと思うといろいろ苦労します」
Q.オーストラリアもまだ、新型コロナウイルスの影響はありますか。
なあすさん「ロックダウンが比較的早かったので、感染者数は多くなかったと思いますが、経済的損失は大きいと思います。開いていないお店が目立ちます。学校はやっと始まりましたが、レストランはまだ5人くらいしか入れないと聞いています。こちらは冬に向かっているので、これからどうなるか心配です」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
なあすさん「『いいお母さんだね』という意見や、アメリカにいる看護師さんは『自分もようかん食べたくなった』と言っていました。私と同様、オーストラリアにいる人は『うちは煎餅を送ってもらう』と言っていました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
なあすさん「これからもオーストラリアの生活、国際結婚、バイリンガルを育てる、オーストラリアでの看護など、自分が面白いと感じたことを描いていきたいと思います。真面目なものも描いてみたいです。また、海外看護師ラインスタンプを作ってみようと思っています」
(オトナンサー編集部)
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