ワンオペ育児のつらさやイライラを解消する“時空移動作戦”描く漫画 「優しくできそう」
未来を想像して子育てのイライラを解消する方法を紹介した漫画が話題に。子どもたちが小さかった頃の絵日記を見て、懐かしく思う母親ですが…。
未来を想像して子育てのイライラを解消する方法を紹介した漫画「もしあの頃に戻れるなら…」が、SNS上で話題となっています。子どもたちが小さかった頃の絵日記を見て、懐かしく思う母親。成長した息子を見ると、もう一度、あの頃に戻りたいと思いますが、実は…という内容で「明日からちょっと優しくできそう」「この気持ちを忘れずに頑張ります!」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
頑張っている証拠を残したかった?
この漫画を描いたのは、会社員のJUN(ペンネーム)さん(30)です。インスタグラムでは、3歳の長男と1歳の次男の兄弟育児絵日記を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
JUNさん「長男が生後1カ月のときからです。里帰り出産だったので、実母に『私を生んだときはどうだった?』と聞いたら、『あんまり覚えていない』とのことだったので、私もそうなるだろうと思い(笑)描き始めたのがきっかけでした」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
JUNさん「今の子どもたちのかわいさと、育児の大変さを記録しておくためです。3歳と1歳の息子がいると言うと、先輩主婦たちから『大変ね! でも今が一番かわいい時期よ』と言われることが多いです。そう、大変だけどかわいい。かわいいけどワンオペは大変なんですよね…自分が頑張っているという証拠を残したかったのかもしれません(笑)」
Q.タイムリープ作戦は、どうやって生まれたのでしょうか。
JUNさん「ワンオペ中に『タイムマシーンがあれば、今の私と20年後の私が交代して、今の私は一人の時間を楽しみ、未来の私は子どもたちが小さい頃をもう一度堪能できるのにな』という現実逃避から生まれました。目をつむって、汗臭く男らしくなった息子たちを想像しながら…」
Q.未来の自分のために、どんな思い出をストックしていますか。
JUNさん「どこに行った、何をした…などはもちろんですが、子どもたちの言葉を描き記すようにしています。
少し前に長男が揺れる葉っぱを見て、『葉っぱがゆらゆらしてる、楽しいみたい! だいちゃんワクワクする』と言ったのを聞いて、なぜか涙が出そうになったんです。だって、大人になったら普通はそんなふうに思わないから。3歳の長男が何を感じて、思って、言ったのか、見逃さないようにしています」
Q.タイムリープできたら、つらかった過去の自分にどんな言葉をかけてあげたいですか。
JUNさん「うーん『とりあえず一人で寝なさい』ですかね。一番つらかったのが、長男が2歳なりたて、次男が生まれたばかりの頃ですね。出産したばかりで、今思えば、ホルモンバランスが崩れてたんだなと思うんですけど、2歳の長男に必要以上に厳しかったように思います。まあ、圧倒的に睡眠時間が足りなかったので寝かせてあげたいですね」
Q.未来の子どもたちは、どんな大人になっていてほしいですか。
JUNさん「元気で私たち夫婦より長生きしてくれれば、それでいいです。子どもたちを妊娠して無事に出産したとき、これは本当に奇跡なんだなと思えました。ちょうど、周産期医療センターのドラマをやっていた時期で…子どもが元気で生きていることが、どれだけ奇跡で尊いことか…欲を言えば、孫の顔が見たいとかはありますけど(笑)、主人の息子なので優しい大人になるのは間違いないです」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
JUNさん「多分、今年一番いいねがついたんじゃないでしょうか。たくさんのコメントも頂きましたし、ブックマークしてくださる方もいました。お母さんたちがみんな頑張っている証拠なんじゃないかなと思います」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
JUNさん「引き続き、育児記録を描いていきたいです。なかなか時間が取れずに、頻繁に更新できませんが、3歳1歳男子は描きたいことがたくさんあります。子どもたちに『もう嫌だからやめて!』と言われるまでは育児イラストを描きたいです」
(オトナンサー編集部)
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