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息子が発語せずに悩む母、もう戻れない特別な時間だと前を向く漫画 「ウルッときた」

なかなか発語できない息子との日々を描いた漫画が話題に。周りの子どもは話し始めているのに、まだ何も話さない1歳6カ月の息子。母は自分のせいではと悩みますが…。

なかなか発語できない息子との日々を描いた漫画のカット=チリ ツモル(pasumondo)さん提供
なかなか発語できない息子との日々を描いた漫画のカット=チリ ツモル(pasumondo)さん提供

 なかなか発語できない息子との日々を描いた漫画がSNS上で話題となっています。周りの子どもは話し始めているのに、まだ何も話さない1歳6カ月の息子。母は、毎日話しかけているのに返事がないのは、自分のせいではないかと悩みますが…という内容で「ウルッときた」「すごく共感しました」「今を楽しみましょう!」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

1歳半健診で言葉の遅れを指摘され…

 この漫画を描いたのは、主婦のチリ ツモル(ペンネーム)さん(29)です。インスタグラムでは「@pasumondo」のアカウントで育児日記、「@tiri.tumoru」のアカウントでイラスト作品を発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

チリ ツモルさん「元々は、イラストだけを投稿するアカウントで活動していましたが、子どもが生まれて育児が忙しく、アナログのイラストを描く時間がなくなってしまって…わが子の成長を絵で残したいと思うようになり、空いた時間にスマホで描き残すようになりました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

チリ ツモルさん「これを描いたのはちょうど1歳半健診の後ですが、元々少し気になっていた言葉の遅れを保健師さんに指摘され、その日から、朝から晩までそのことばかり考えるようになってしまいました。息子のペースがあるんだからと自分に言い聞かせる気持ちと、自分の育児のやり方に問題があるのではという気持ちで、毎日モヤモヤして過ごしていました。

ただ、昨日できなかったことが今日はできるようになっていたりと、『できなかった頃の息子』はどんどんいなくなっていくことに気付き、『私はすごく特別で貴重な時間の中で生きてるんだ』と考えられるようになりました。これは私の考え方でしかありませんが、同じように悩んでる方が少しでも心が軽くなり、お子さんと笑顔で向き合ってもらえるようになったらいいなと思って描きました」

Q.発語について意識し始めたのは、いつごろだったのですか。

チリ ツモルさん「1歳4カ月の頃です。親戚から、『息子より1週間遅く生まれた子が発語があったらしいよ』と連絡をもらい、うちの子もそろそろなのかなと意識し始めました」

Q.現在の気持ちになるまで、さまざまな悩みや葛藤があったのですね。

チリ ツモルさん「一日中、このことばかり考えていました。子どもはそれぞれに自分のペースがあると自分に言い聞かせていても、やっぱり気になってネットで発語の促し方を調べたりしました」

Q.今を大切にしようと思えるようになったきっかけは。

チリ ツモルさん「息子がまだ新生児だった頃の写真を見返してみたときに、たった1年と少し前のことなのに既に懐かしくて。あの頃は、息子は寝たきりで、一生懸命に泣いて、たまに笑ってみせて、本当にかわいかったです。何もできないことがこんなにいとおしいと思えるのは、成長して少しずつできることが増えてきた息子がいてくれるからなんだと気付きました。

今は言葉の遅れで悩んでいますが、きっと、未来の私はまだ言葉を話せなかった頃の息子との日々がいとおしくてたまらないんだろうなあと気付けたことが、きっかけになったと思います」

Q.育児の悩みをインスタにアップすることで、気持ちの変化などはありますか。

チリ ツモルさん「すごく変化しました。保育園などに預けていないのでママ友もおらず、育児の悩みは夫か実親にしかできなかったのですが、まさに今、同じ境遇で悩んでいる方や息子より月齢が上のお子さんを育てている方から、共感やアドバイスをたくさん頂き、とても助かりますし、心が救われています」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

チリ ツモルさん「言葉の遅れについて投稿することに最初は少し迷いがありましたが、同じように悩んでいた方から励ましや共感、前向きなメッセージをたくさん頂きました。『初めての言葉楽しみですね』『ママの声掛けを子どもはちゃんと聞いてるから独り言なんかじゃないよ、大丈夫だよ』と言っていただけて…もう、泣きました! 本当に心が救われました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

チリ ツモルさん「きっとこれからも、育児の壁、社会復帰の壁などさまざまな壁にぶち当たると思うので、そのときに感じたことや気付けたこと、夫と息子との面白エピソードなどをたくさん投稿していきたいと思います。育児にもう少し余裕が出たら、アナログのイラスト制作を再開したいです。デジタルイラストも腕を磨いて、似顔絵を描いて喜んでもらえる、そんなアカウントを目指したいと思います」

(オトナンサー編集部)

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