息子がいない夜…早く手を離れてほしかった過去を思う母の孤独を漫画に 「分かります」
独りぼっちで寂しい思いをした夜の出来事を描いた漫画が話題に。長男は買い物、次男は予備校、夫は実家で、独りぼっちになった女性は…。
独りぼっちで寂しい思いをした夜の出来事を描いた漫画がSNS上で話題となっています。長男は買い物、次男は予備校、夫は実家で、独りぼっちになった女性。思い出したのは、子どもたちが早く自分の手を離れないかと思っていた過去で…という内容で、「めちゃくちゃ分かります」「わが家もそうなりつつあります」「今を大事にしようと思います」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
子どもが小さかった頃は夜が戦争
この漫画を描いたのは、漫画家・イラストレーターとして活躍する月野まる(ペンネーム)さん(50)です。これまでに「ナイフみたいにとがってら」(KADOKAWA)などの作品を手がけています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
月野さん「本格的に描き始めたのは、子育てが一段落した頃です。子どもの行動を面白く感じて、記録としてエッセー漫画を描いたのがきっかけです。子どもが小さかった頃も、面白いことがたくさんあったのかもしれませんが、年の近い2人の子育ては想像以上に大変で漫画にすること自体思いつきませんでした」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
月野さん「小さい頃は夜がにぎやかで戦争のような状態だったのに、今はとても静かで、うれしいような寂しいような気持ちもあり、それを漫画にしました」
Q.お子さんたちが何歳くらいから、このような状態になったのですか。
月野さん「高校生になってバイトを始めたり、予備校で夜が遅くなったりし始めた頃からです」
Q.1人になった夜は、どのように過ごしているのでしょうか。
月野さん「ご飯の仕込みをしたり、パソコンで作業したり、これといって特別なことはしてないです。子どもが小さかった頃は、貴重な1人の夜があれば、せっかくだから遊びに行きたいなあと思っていましたが、いざその環境になったところでいつも通りの生活です(笑)」
Q.普段、お子さんたちとコミュニケーションはよく取るのですか。
月野さん「長男から話しかけてくることはめったになく、話しかけても会話は弾みません。それでも時々一緒に出かけたり、たまに話しかけてくれたりするので、その時が貴重なコミュニュケーションタイムです。次男の方は毎日、コミュニケーションを取っています。ほぼ愚痴を聞かされている状態ですが(笑)」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
月野さん「同年代のママからは『うちも同じです。寂しいですよね!』という共感のお声を多数頂きました。小さいお子さんを子育て中のママからは、『今のうちに目いっぱいかわいがっておきます』というコメントが多く寄せられました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
月野まるさん「今後はイラストなどの仕事もしてみたいです」
(オトナンサー編集部)
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