宮沢氷魚、メンノンモデルを「応援しつつも、負けていられない」 目標は先輩・阿部寛
日本テレビ系連続ドラマ「偽装不倫」で注目を集める宮沢氷魚さんに、ラストが迫った同作の見どころや、俳優を志したきっかけなどを聞きました。

放送中の日本テレビ系連続ドラマ「偽装不倫」(毎週水曜 後10:00)で、杏さん演じる独身女性・濱鐘子が思いを寄せるイケメンカメラマン・伴野丈を演じ、注目を集める俳優の宮沢氷魚(みやざわ・ひお)さん。ファッション誌「メンズノンノ」専属モデルとしても活躍中です。
オトナンサー編集部では、宮沢さんに単独インタビューを実施。ラストが迫った「偽装不倫」の見どころや、俳優を志したきっかけなどを聞きました。
芸能界に入ったきっかけは父のライブ
Q.作中での甘いせりふに「キュンキュンした」などと大きな反響が寄せられています。
宮沢さん(以下敬称略)「この物語は、丈がイケメンでかっこいいことが大前提ですので、演じる前から、自分がそのレベルに達しているのかとプレッシャーで、いろいろと悩みました。第1話の放送後、インスタグラムのコメントやネット記事から、演技の方向性としては間違っていなかったかなと感じられて、丈を演じるのがどんどん楽しくなりました。エゴサーチは怖くてできませんけどね(笑)」
Q.改めて、芸能界に入ったきっかけは。お父さん(ロックバンド・THE BOOMのボーカルでミュージシャンの宮沢和史さん)の影響もあったのでしょうか。
宮沢「父の影響が大きいです。中学生のとき、久しぶりに父のライブを見に行きました。場所は武道館だったと思いますが、2時間ほどのライブでこんなにもたくさんの人を感動させることができるんだと目の当たりにして、憧れを持つようになりました。ミュージシャンの道は考えていなかったのですが、人前に立って、一人でも多くの方に、何かを発信したい。それから芸能界に興味を持ちました」
Q.実際に行動に移されたのは、いつごろからでしょうか。
宮沢「高校卒業後はアメリカの大学に進学したんですが、いざ日本を離れると、『自分は何をしたいんだろう』と将来のことを考える時間が増えて、芸能界にチャレンジしてみたいと思いました。アメリカから今の事務所に履歴書と自分の写真を送って、夏休みなど、日本に戻ったときに面談を繰り返して、実際に所属したのが大学3年生のときでしたね。正直、実現するとは思っていなかったのでびっくりでした」
Q.2017年に俳優デビューですが、それ以前から「メンズノンノ」でモデル活動をされています。元々、モデル志望だったのでしょうか。
宮沢「最初から、芸能界に入るなら俳優になりたいと思っていました。でも当然、いきなりできるものではありませんから。モデルにも興味はありましたし、多くの人に見られるお仕事でもありますので、モデルを通して多くのことを学ばせてもらっています」
Q.「メンノンモデル」には俳優さんも多くいます。ライバル意識はありますか。
宮沢「今、共演している谷原(章介)さんや東出(昌大)さんもそうですが、卒業されている方々は良い先輩という感じで、ライバル意識なんておこがましいです。でも、現在も所属している子たちのことはライバル視しています。
上の代だと柳俊太郎くんや清原翔くん、成田凌くん、下の代には鈴木仁がいたり。おのおの頑張っていますので、応援しつつも、自分も負けていられないなと。彼らの出演作品も気になりますし、実際にドラマを見ては『いい役をやっているな』と思うこともあります(笑)刺激し合える関係です」
Q.目指している俳優は。
宮沢「これもメンノンの先輩になりますが、阿部寛さんが大好きで、デビューしたときから、阿部さんのような俳優さんになりたいと思っていました。他の人にはない違う雰囲気といいますか、ご自身の役者像を確立されていると思うんです。僕も誰も持っていない、自分だけの何かを持った俳優になりたい。それが今の目標です」
Q.自分らしさが「偽装不倫」の中で発揮できたところは。
宮沢「一つは身長です。杏さんは背が高いので、杏さんと並べる俳優さんって多くないと思うんです。そこで、自分の長所でもある身長を生かせたのは大きいと思っています。あと、英語を話すシーンがあるんですけど、すごく楽しんでやらせてもらっていますね。
小さい頃から、学校は全部英語でしたので、英語での演技はリラックスできるのかもしれません。最近はあまり使う機会もなかったので、どこか懐かしくて、だからこそ楽しいですね」
Q.シャワーシーンで肉体美を披露されたことでも話題になりました。
宮沢「まさか3回もやるとは(笑)丈は病気がどんどん悪化していくので、それを表現するために減量しているんです。クランクインしたときに比べて、3キロほど痩せました。鍛え過ぎてしまうと、視聴者の皆さんに本当に病気なのかと思われてしまうので、今はトレーニングもしていないんです」
Q.ラストへ向けて、見どころを教えてください。
宮沢「ずっと、うそをつき続けてきた鐘子と丈ですが、最後はお互い正直になれると僕は信じています。素直な気持ちをぶつけ合ったときの二人の物語を、ぜひ見届けていただきたいです」
Q.ちなみに、氷魚さんにとっての理想の恋愛は。
宮沢「不倫ではなくクリーンな恋愛(笑)でも、鐘子と丈のようなロマンチックで運命的な出会いには僕も憧れます。なかなか難しいですけどね(笑)」
ドラマ「偽装不倫」は、東村アキコさんの同名漫画が原作。32歳独身の濱鐘子(杏さん)が、年下のカメラマン・伴野丈(宮沢さん)に既婚者だとうそをついたことから始まるラブストーリーです。最終回は9月11日放送。
(オトナンサー編集部)
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