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芳根京子&松井玲奈、母親への“反抗”あった? 松井「ありすぎてどれを話そう…」

映画「今日も嫌がらせ弁当」で姉妹役を演じた芳根京子さんと松井玲奈さんにインタビュー。姉妹の距離感の作り方やお弁当の思い出などを聞きました。

(左から)芳根京子さん、松井玲奈さん
(左から)芳根京子さん、松井玲奈さん

 映画「今日も嫌がらせ弁当」で姉妹役を演じた芳根京子さんと松井玲奈さん。同作は、話題のブログから書籍化されたエッセイの映画化作品。母・持丸かおり(篠原涼子さん)が反抗期の次女・双葉(芳根さん)への仕返しに毎日、「キャラ弁」を作り続け、やがて大切な母親からのメッセージと変わっていく…実話を基にした家族の感動物語です。

 オトナンサー編集部では、芳根さんと松井さんにインタビューを実施。姉妹の距離感の作り方やお弁当の思い出、反抗的な態度を取って反省したエピソードなどを聞きました。

ドラマ「海月姫」では同居人の役

Q.ブログや書籍は読まれましたか。

芳根さん(以下敬称略)「私の母がお弁当を作るのが好きということもあり、原作を知っていました。どんな映画になるのか、原作を知っている身としても楽しみでした」

松井さん(同)「映画の出演が決まってから読みました。本にはお弁当の写真がいっぱい載っていて、ちょこっとブログの記事が載っていたので、これがどんなふうに映画になるのかなと楽しみにしていました」

Q.脚本を読まれていかがでしたか。

芳根「『反抗期とは』と考えることから始めました。私自身反抗期がなかったので、反抗期の気持ちやどういう意図で反抗しているのかを考えたのですが、おそらくそこに意図はないんですよね。なんか嫌だ、こうされるのが嫌だとか、こっちももどかしい、みたいな気持ちがなんだろうなと思いました」

松井「この作品の直前まで、芳根さんとはドラマ『海月姫』で同居人の役をやっていたので、急に姉妹になれるのだろうかと思いながら読んでいました。親子の対立関係がどういうふうに転がっていくのか読んでいて楽しかったです。若葉という役は双葉とお母さんをつなぐ役なので、どう演じるのがいいのか考えました」

Q.完成した作品の感想をお願いします。

芳根「完成した作品を見たとき、すごくすてきな親子に見えるなと自分でも思いました。私はまだ1回しか見ていないんですが、篠原涼子さんの隣で見させていただきいました。事務所の大先輩でご一緒できるのが楽しみだったし、まさか一緒に見られるとも思っていなかったので光栄でしたが、涼子さん側だった右半身がすごく緊張しました(笑)完成したものは、すごくすてきな親子に見えるなと自分でも思いました」

松井「この作品は見終わった直後に、母に見てほしい、見せたいと思いました」

Q.姉妹の距離感の作り方はどうされましたか。

芳根「ドラマで4カ月ご一緒していたので、松井さんがお姉ちゃんと聞いてとてもうれしかったです。前回はオタクという濃い役でしたが、今回はちょっとふわふわしているなと思いました。でも、松井さんの新たな面が見られて楽しかったです」

松井「うれしい(笑)若葉と双葉は、姉妹というよりは友達みたいな距離感だと思いました。若葉自身、一人暮らしをしていて、お母さんとけんかすると双葉が家に来るみたいな感覚で、『仲のいい友達みたいだけど、実は姉妹』という感じでお芝居できたらなと思いました」

芳根「ドラマで一線を越えた感があるので、そこから親密度を減らす感じでした(笑)逆だったら戸惑っていたかもしれませんが、松井さんが鉄道が好きということも知っていて入れたので、すごく楽しかったです」

Q.お気に入りのシーンはどこでしょうか。

芳根「印象に残っているのは、高校最後のお弁当ですね。あの開けた時の衝撃。重さや大きさがおかしいですけど、広げた時にこみ上げてくるものがありました。高校時代を思い出しましたし、『お母さん、ありがとう』という気持ちがあふれました」

松井「私もそのお弁当のシーンが好きですが、最後に若葉とお母さんがお弁当を食べているシーンもとてもいいと思いました。おいしかったし、篠原さんの唇にノリがついているのもかわいくて。私の歯にもノリがついていたので、それをお互いに言い合ったりして、親子ってこんな感じだよなと思い、その後2人で海を見ているシーンがすてきでした」

Q.中学、高校の「お弁当」にまつわる思い出を教えてください。

芳根「母は毎日お弁当を作ってくれていたので、今振り返ると幸せだなと思います。よく覚えているのは、必ずトマトが入っていたことです。作品をやるに当たり、お弁当の話を母と話したときに、意識的にトマトを入れていたと言っていました。二段弁当プラスもう一つ箱があり、そこは全部トマトだったりしました(笑)トマトは大好きなので、好きなものをいっぱい入れてくれたんだなと思いました」

松井「私もトマトは好きなんですが、別の箱には入ってはいませんでした(笑)温かいものや油ものの横にトマトがあるんです。そうすると、トマトが油でベトベトになったり、ふやけたりしてまずくなっていました。なので、『絶対やめて』と9年くらい言い続けていたんですが、結局そのままでしたね(笑)」

Q.母に反抗的な態度を取って後悔していることは。

芳根「私は反抗した記憶がないんですよね。母からしたらあるかもしれませんが。元々、人見知りで言いたいことが言えないタイプで、(家族にも)言いたいことも言えない幼少期だったので、コミュニケーションを取ることが楽しいと思えたのは中学生くらいになってからです。そこから、どんどん仲良くなったので母と仲が悪かった時期がないんですよね」

松井「ありすぎてどれを話そう(笑)最近では、電話でただ『そうだね、大変だったね』と言ってもらいたかっただけなのに、母に『それはアンタの考え方が悪いでしょ、こう言えばよかったのに』と言われてけんかになったり。『なんでウンウンって聞いてくれないの』と思いますが、切った後、『話を聞いてもらったのに怒って電話切っちゃってごめんね』とも思います。このやり取りは頻繁にあります(笑)」

 映画「今日も嫌がらせ弁当」は6月28日から全国公開。

(オトナンサー編集部)

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