子どもの自己肯定感が育たなくなる“親の言葉”描く漫画 「うちの親も」「分かる」の声
子どもを傷つける親の言動を描いた漫画が話題に。学校で、男前と褒められたことをうれしそうに母親に教えるおにぎり君でしたが…。

子どもを傷つける親の言動を描いた漫画「世間の親達へ!!!」がSNS上で話題となっています。学校で、男前と褒められたことをうれしそうに母親に教えるおにぎり君。ところが、母親は「上手にのせられちゃって!」と言い放ち…という内容で「分かる」「涙が出てきた」「うちの親もこのタイプだった」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
子どもだって一人の人間
この漫画を描いたのは、犬爪ポチ(ペンネーム)さんです。普段は、漫画家として活動しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
犬爪さん「今年2月から描き始めました。元々、絵を描くのが好きだったので、何となく描き始めました。今回の漫画で5作目です」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
犬爪さん「人の心や人間関係に日頃から興味があったのと、“ある出来事”がきっかけで描こうと思いました」
Q.おにぎりのキャラクターで表現した理由は。
犬爪さん「丸っこいものが好きだったのですが、中でも、おにぎりは親近感があったからです」
Q.相手に謙遜を示すために、子どもをおとしめる言い方をする人もいます。
犬爪さん「子どものことを謙遜する文化は、あまり良いとは思いません。自分自身のことなら分かりますが、子どもは親とは別の人間なので、親子といえども一人の人間だということを忘れてはいけないと思います。褒められたら、その相手に感謝すればよいのではないかと思います」
Q.自己肯定感を育てる上で、子どもに言ってはいけない言葉はありますか。
犬爪さん「たくさんあると思います。ツイッターでも、つらい経験をした人からの多くのお声を頂きました。ただ、親子の関係性や性格などでも変わってくると思うので具体的な言葉を挙げるのは難しいかもしれません」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
犬爪さん「共感の声を頂くことが多いです。『つらかった』という体験談が多く寄せられ、親子の関係で悩まれている人は想像以上に多いんだなと思いました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
犬爪さん「人の心や人間関係にフォーカスしたもののほか、コメディー体質の人間なのでコメディー要素の強いものも描けたらいいなと思います。また、文章を書くのが好きで、日々ブログを更新しているのでそちらも取り組んでいきたいです」
(オトナンサー編集部)
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