読めば命の泉湧く、疲れた中年オヤジに全力で薦める漫画はこれだ!
間接描写が生む“もやもやとしたエロさ”
2冊目は「落日のパトス」です。こちらは2014年から「別冊ヤングチャンピオン」で連載されています。
舞台は、東京の閑静な住宅街にあるアパート。人気漫画家を目指す青年・藤原秋が主人公です。ある日、隣の部屋に引っ越してきた人を見て、秋はビックリ。なんと、高校時代の担任だった仲井間真とその夫だったのです。再会を喜びつつも、秋はその夜、真の部屋から聞こえてきた音に興奮します。それは、夫と交わる真のなまめかしい声でした。思わず部屋をのぞき込んだ秋が見たものは…
作中にはストレートな性描写がほとんどないため、栗俣さんは「わりと健全です」と笑います。巻を重ねても「延々と続く“もやもやとしたエロさ”を感じてください」。
このほかにも、本作はストーリー展開がすごいのだそう。一話の中で「一人称以外の視点が描かれない」。秋の視点、真の視点など、視点が一話ごとに定まっているため、一人の人間から見た世界が「いかに不完全で、偏った見方ででき上がっているのか」が分かるといいます。「登場人物の関係がどうであるかは、読者の我々には分かりますが、漫画の中の当人たちは分かりません」。そこがとても“もやもや”していて良いといいます。
栗俣さんは最後に「若い頃の男性なら、誰しもが持っていた“青い衝動”を思い出してください」と話してくれました。
(オトナンサー編集部)

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