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安藤サクラ&松岡茉優が考える“家族”とは パルムドール受賞作「万引き家族」で姉妹役

是枝監督の本音が見えたら怖い

Q.是枝監督の印象をお願いします。

松岡「大好きです。でも、本当はどう思っているのかとか、終わった後に考えています。でき上がったものを見ても、本当はどうなのかなとずっと考えています」

安藤「すごくわかります。実際に是枝さんの本音が見えたら、それは怖いだろうなと思っています。すごく優しいし思いやりがあるし、人を思うことがあれだけできるからこそ、こういう作品ができると思うけど、そこに怖さを感じるというか。また、現場で自分たちが呼吸をしやすいように作ってくださるのがすごいなと思います。セットの外もカメラの前で空気の粒子が変化しないというか」

Q.是枝作品に出演されて、さまざまな感触を得たと思いますが。

松岡「いつか、是枝監督の作品に出るのが目標の一つだったので、機会をもらえてうれしかったです。今思えば、この皆さんと一緒に出してもらったこと、ひと時でも家族になれたことが幸せでした」

Q.どんな役作りをされましたか。

安藤「この現場では、おおらかな気持ちでいようと心がけていました」

松岡「子どもたちの動きは毎カット変わるので、それを楽しく受け入れられました」

Q.演じた役と共通するところはありますか。

松岡「ほとんど自分じゃないと思って演じています」

安藤「へ~」

松岡「前髪気持ち悪いって言われたし(笑)」

安藤「私は子どもを産んだ直後にこの役を演じられてよかったです」

Q.家族とは何だと思いますか。

松岡「私は子どもがいないし、結婚もしていないのでピンときませんが、妹の存在はすごく感じます。この子とはこれからも長く一緒にいるし、両親よりも長く付き合っていく。子どもの頃は一人っ子に生まれたかったけど、今は妹がいるありがたみを感じています。彼女が大学に入り、いろいろ話してくれるようになったので、やっと子ども同士じゃない、大人の人間同士の話ができるようになったと思っています」

安藤「自分が育った家族と自分が選んだ家族、つまり、夫が育った家族、新たに子どもを産んで作った家族、の3つの家族ですね。自分が育った家族が一番やっかいです。自分が選んだ今の家族は、せっせせっせと自分が作っている感覚です。夫の家族は一番ホッとできます。それはやっぱり人と人の距離感で、3つの家族を見ていて距離感って面白いなと思います」

Q.血のつながりは必要ですか。

安藤「どうでしょうね」

松岡「断言するのは難しいと思います」

Q.この映画の魅力をお願いします。

松岡「私は一人のお客さんとして映画を見ようとした時、普段、映画を見ている感じというよりは、小さい頃の自分と向き合っている気がしたので、何か置いてきたような感覚がある方に見ていただけたら、新しい映画体験になるんじゃないかなと思います」

安藤「それぞれに秘密を抱えた家族、是枝さんが撮る夫婦や親子のシーンなど、これまでの作品と違う魅力を感じました」

 映画「万引き家族」は6月8日から全国公開。

(エンタメチーム)

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