「肌のバリア機能が高め」の“遺伝子タイプ”が多い都道府県ランキング発表 “肌が乾燥しにくい”1位の県は?
「肌のバリア機能が高めの遺伝子タイプが多い都道府県ランキング」が発表されました。1位となったのは……。

11月12日は「皮膚の日」です。「いいひふ」の語呂合わせから、日本臨床皮膚科医会によって1989年に制定されました。そんな記念日にちなみ、食品や化粧品の開発・販売や遺伝子解析サービスの提供を行うユーグレナ(東京都港区)が、「肌のバリア機能が高めの遺伝子タイプが多い都道府県ランキング」を発表しました。
3位は「広島県」、2位は「秋田県」
調査は2022年10月に実施。個人の健康リスク・体質・祖先について300項目以上の遺伝子型を解析し、「どのような病気にかかりやすいか」「どのような体質の遺伝的傾向があるか」について結果を提供する「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」「ジーンクエストALL」の利用者2万1371人のゲノムデータを用いて、「肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】(SNP:rs11103631)」という項目を解析しています。
「経表皮水分蒸散量」とは、皮膚の乾燥状態を調べるために測定されるものの一つで、汗によらず角層を通って蒸散するわずかな水分量のこと。体内の水分がどれくらい外に逃げているかが分かります。この水分量が少ないほど「角層のバリア機能が高い」「肌の保湿力が高い」ことを意味します。
同項目には「バリア機能がより高めのタイプ(遺伝子型:GG)」「バリア機能が高めのタイプ(同:AG)」「バリア機能が一般的なタイプ(同:AA)」の3つがあり、今回の調査では「バリア機能が一般的なタイプ」に該当する人を除き、「バリア機能がより高めのタイプ」と「バリア機能が高めのタイプ」に該当する人の割合を足して、都道府県(出生地)別に算出し、数値化。その結果をランキング形式にしたものです。
調査・解析の結果、肌が乾燥しにくいといえる「肌のバリア機能が高め」の遺伝子タイプの人の割合が相対的に高い都道府県は、1位「沖縄県」(67.21%)、2位「秋田県」(66.67%)、3位「広島県」(64.25%)という結果になりました。以降、4位「鹿児島県」(64.04%)、5位「栃木県」(64.03%)と続き、47位まで紹介されています。
同社によると「経表皮水分蒸散量」は、温度や季節、紫外線の量、喫煙などの他、「遺伝的な要素も関与している」ことが分かっているとのこと。今回の調査・解析結果を受けて、同社は「日本人における遺伝子型の割合は、『バリア機能がより高めのタイプ(遺伝子型:GG)』が12.7%、『バリア機能が高めのタイプ(遺伝子型:AG)』が41.9%、『バリア機能が一般的なタイプ(遺伝子型:AA)』が45.4%でした。ご自身のタイプが気になる方は、この機会に『遺伝子解析サービス』でチェックしてみてください」とコメントを寄せています。
(オトナンサー編集部)
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