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山田裕貴、大切なのは「演技にしない、お芝居にしないこと」 「となりの怪物くん」出演

2011年に俳優デビューし、活躍の場を広げている山田裕貴さん。4月27日公開の映画「となりの怪物くん」で人気キャラ・山口賢二を演じる山田さんに、演じる上で考えていることなどを聞きました。

山田裕貴さん
山田裕貴さん

 2011年に俳優デビューし、昨年は「あゝ、荒野」などの話題作に1年で12作も出演するなど活躍の場を広げている山田裕貴さん。4月27日公開の映画「となりの怪物くん」では、人気キャラの山口賢二(通称:ヤマケン)を演じます。同作は、高校入学から一度も学校に来ない問題児・吉田春(菅田将暉さん)とトップの成績を取ることにしか興味がない水谷雫(土屋太鳳さん)が知り合い、天真爛漫な春に振り回されながらも引かれていく…というストーリーです。

 オトナンサー編集部ではこのほど、山田さんにインタビューを実施。原作を読んだ感想や月川翔監督の演出、演じる上で考えていることなどを聞きました。

キッツイ目元が似ている

Q.山口賢二をどのように捉えて演じられましたか。

山田さん(以下敬称略)「完璧主義で頭が良くて、モテます。雫ちゃんにほれてしまい、主人公の春とは子どもの頃からの知り合いという、原作でもかなり人気のキャラで壊したくないなと思いました。終盤で雫の背中を押す役なので、うまくこなせるか不安になりました。冷静に、俳優としてもう少し知られている人の方が受け入れてもらえるのでは、と思っています。そういうことも含めて、ビジュアルも寄せたくて、金髪にしたいと言って髪も染めました。『そこまで寄せなくていい』と言われましたが『今回はヤマケンに寄せて勝負させてください』とお願いしました。久々の青春映画で、ヘビーな役が続いていたので、こういう役も山田裕貴はできるというところを見てもらえたらと演じました」

Q.山口賢二と共通点はありますか。

山田「キッツイ目元は似ているかなと思いました(笑)劇中、雫ちゃんにちょっかいかけるみたいに、友達にはよくちょっかいかけたり、おちょくったりするので、そういうところは似ているかな。仲の良い友達には、しょっちゅうちょっかいかけたりして。でも実際は春に近いかなと思っています」

Q.原作は読まれましたか。

山田「原作はピュアというか、かわいいなと思いました。映画になると『このセリフ言いたかったのに』と思ったり、このシチュエーションあったらよかったなとかありますが、原作が13巻あるので難しいですね。映画で僕が春をいじめている時も、春の兄・優山(古川雄輝さん)に報復された設定を意識しながら出せたらいいなと演じました」

Q.「あゝ、荒野」で菅田さんと因縁関係にあり、今回も子どもの頃からいろいろ因縁がある関係ですね。2作続けてそのような関係が続きましたが、役作りに関して菅田さんと何か話し合われましたか。

山田「今回撮影で会った時の菅田の第一声が『何スマしてるんだよ』でした。僕も『そういう役だから』と答えました。その後、あの時もこういう間柄だったよねと他愛もない会話をしたくらいです。お芝居の話よりも『いま曲作ってて、ひくから歌ってよ』みたいな感じで楽屋で歌ったりして、芝居ではケンカして裏では仲良しでした」

Q.インタビューでも菅田さんの名前がよく出ていますが、普段は仲良しなのですね。

山田「普段から連絡もらったり、こっちから連絡したりするので仲は良いですね。見たかった動画を送ってくれたり、菅田がアカデミー受賞した時も、自分のことみたいにうれしかったし。テレビの前でも『っしゃ』と歓声を上げてました。撮影中もカラオケ行ったり『あゝ、荒野』の時もボクシングに誘ってくれてヘロヘロになるまでやりました」

Q.菅田さんはどんな人でしょうか。

山田「『あゝ、荒野』のおめでとう会でご飯行った時もいい子だなと思いました。好きなことを仕事にできるのもいいことです。ドラマと映画の違いとか、CMはどう撮っているとかよく話したりします。言っていることは至って普通というか、達観しているのかと思ったら人間味があるので面白いです。芝居に妙な安心感があり、もともといつか共演したいと思っていました。僕が彼の表現が好みなんですよ。叫ぶシーンの顔とか好きで、うそじゃないなと感じられるところとかいいですね。『あゝ、荒野』の時もまっすぐぶつかってくれたり、今回も『ああ春だな』と感じました。しゃべっている時も『ああしてみようかな』とか、プランについて明かしたりもします。劇中のニワトリのかぶり物も『かぶってみる』と言い出してかぶっていました。そういうのが楽しいですね」

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