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“童貞”に見えるのか不安だった…映画「チェリーボーイズ」主演・林遣都インタビュー

2月17日公開の映画「チェリーボーイズ」は地方都市で暮らす国森信一、吉村達也、高杉誠の3人組が、情けない自分を変えるべく脱童貞作戦に乗り出す青春映画。国森を演じる主演の林遣都さんに役作りなどを聞きました。

林遣都さん

 古泉智浩さんの同名コミックを実写化した映画「チェリーボーイズ」が2月17日に公開されます。同作は地方都市で暮らす国森信一(林遣都さん)、吉村達也(栁俊太郎さん)、高杉誠(前野朋哉さん)のボンクラ3人組が、仕事も恋愛もうまくいかずに童貞のまま25才になってしまうも一念発起し、情けない自分を変えるべく脱童貞作戦に乗り出す青春映画です。オトナンサー編集部では、主演の林遣都さんにインタビューを敢行。国森信一のキャラクターや役作り、共演者との撮影秘話などを聞きました。

原作に感じた、地方ならではの閉塞感 

Q.林さんが演じられた国森というキャラクターについてご紹介ください。

林さん(以下敬称略)「20代半ばにして女性経験のない3人組の中のリーダー格で、一般的に見てダメなイメージのキャラクターです。童貞を卒業するためだけに、もがきながら奮闘していきます」

Q.原作を読まれた時の感想はいかがでしたか。

林「僕も東京の人間じゃないので、地方ならではの閉鎖感というかどんよりとした雰囲気、どこか抜け出せない人間関係をすごく感じ、そんな空気が流れていたなと思い返しました。古泉さんの作品は王道はないキャラクターが多く、でもそれがリアルに感じられ、映像化したら面白いだろうなと思いました」

Q.オファーを受けた時の感想をお聞かせください。

林「原作を読んでキャラクターの雰囲気を出すのは難しいと感じました。自分とかけ離れたキャラクターなので、ゼロから人生を作る必要があると思いました。一番の問題は童貞に見えるかどうかで、見えないと話が成り立ちません。前野さんからは『林くんが国森をやるのは驚いたし、想像できない』と言われました。これから見てくれる人もそうなんじゃないかなと思いつつ、それを覆したいと思いました」

Q.国森に共感できるところはありましたか。

林「人は誰しも弱い部分やコンプレックスがありますが、それを補い合い、困った時に助け合うのが友達の良さ。境遇が全然違うので自分と置き換えられませんが、でき上がった映画を見て、友達は大切な存在という部分に共感しました」

Q.映画版の魅力はどういうところにあると思いましたか。

林「今回のチラシにも『ズッコケ青春』とありますが、脚本の松居大悟さんは『原作から人間ドラマを膨らませたい』とおっしゃっていて、テーマは『童貞を卒業する』ですが、人生において大切な時期を感じさせてくれるところです。また、最後の方で3人が唯一の友達みたいになっていますが、未完成の友人関係でお互いの陰口をたたいたりしますが、最後にお互いを必要とし合う関係性を作り上げるところが素敵。3人の良いところを口にはしませんが、他のグループにないそれぞれの根本の良い部分を感じ合っているところが素敵な部分じゃないかと感じました」

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