TBS「金曜ドラマ」が切り開く“視聴率”だけではないテレビの未来
テレビの未来とは
「妻、小学生になる。」のオーディションも大成功だったようで、毎田さんの演技は高く評価されています。と同時に、彼女の演技をより自然に見せるための、大人の共演陣の演技も見事なものです。演出するスタッフもまたしかり。さらに言えば、ファンタジーには受け手の想像力も欠かせません。
奇抜な設定を絵空事と否定せず、そこに没入して、ドラマ空間に身も心もゆだねる想像力。この作品には、受け手もまた、作り手の冒険をともに楽しんでいるような関係性が感じられます。
なお、4月スタートの新作「インビジブル」は、刑事と犯罪コーディネーターが手を組むという超異色のバディーもの。これまた、インパクトや熱を感じさせる作品になることでしょう。
ドラマに限らず、視聴率だけがヒットの指標ではないとされる時代に、テレビは突入しつつあります。金曜ドラマは、そんな未来を切り開く枠なのです。
(作家・芸能評論家 宝泉薫)
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