オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

  • HOME
  • ライフ
  • 怒りやすい人「被害に遭ったと感じる」、怒りにくい人「周りのことを考える」投稿話題に、専門家の見解は?

怒りやすい人「被害に遭ったと感じる」、怒りにくい人「周りのことを考える」投稿話題に、専門家の見解は?

SNS上で先日「怒りやすい人」「怒りにくい人」それぞれの特徴が話題に。前者は「被害に遭ったと感じる」、後者は「トラブルに遭っても周りのことを考える」といいますが、専門家の見解はどのようなものでしょうか。

「怒りやすい人」にはどのような特徴がある?

 SNS上で先日「無駄に怒ってしまう時は『自分が被害にあった事実』しか見えていない」との投稿が話題となりました。カフェで作業中、怒っている人を見かけたという投稿者がアップしたイラストには、「怒りやすい人」の特徴として「(1)被害に遭う(と感じる)→(2)加害者をはっきりさせようとする→(3)大雑把に分けて下の4つのどれかの行動に移る→『逃避』『攻撃』『交渉』『相談』」とあり、「怒りにくい人」の特徴としては「(1)トラブルに遭う→(2)周りのことを考える→(3)謎にポジティブ」とあります。

 これを受けて「店員がこぼした水がかかったなら怒ったとしてもそれは正当な指摘」「ただ失敗しただけで悪気のなかった人に怒っても仕方ないですもんねぇ」など、賛否両論を含むさまざまな声が上がっていますが、「怒りやすい人」と「怒りにくい人」それぞれの特徴とはどのようなものでしょうか。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介代表理事に聞きました。

怒りは「防衛感情」とも呼ばれる

Q.「怒りやすい人」「怒りにくい人」の特徴として、投稿内容はおおむね合っているでしょうか。

安藤さん「怒りの感情は別名『防衛感情』と呼ばれています。怒りの感情は、自分の身を守るために備わっている感情です。怒るという行為は、目の前の敵に対して『戦う』か『逃げる』かのいずれかを身体にさせるための命令です。これは『FF(Fight or Flight)反応』とも呼ばれています。その意味で、怒っている人が『逃避』『攻撃』をすることは自然な反応と言えるでしょう。『怒りにくい人』についてですが、アンガーマネジメントは『何が何でもポジティブに考えればよい』という立場ではありません。自分が本当に信じていないポジティブさは、実際にポジティブに捉えているものではないからです。怒りにくい人の特徴としては、トラブルに遭った時でも『まあ、そういうこともある』と受け入れられる度量がある、もしくは流すことのできる『スルー力』のある人です」

Q.「怒りやすい人」「怒りにくい人」の性格とはどのようなものでしょうか。

安藤さん「人は自分の価値観が目の前で裏切られた時に怒ります。『怒りやすい人』と『怒りにくい人』の違いは、さまざまな価値観に対して寛容であるかどうかで決まります。『怒りやすい人』は他者の価値観を受け入れたり、理解したりすることができないため、自分の価値観を裏切られることが目の前でたくさん起きてしまい、怒りやすくなります。逆に、自分以外の価値観や、他人の価値観を受け入れられる人は『怒りにくい人』です。仮に自分の目の前で自分の価値観とは違うことがあったとしても『まあ、そういうこともある』と流せるので、いちいち頭にくることがありません」

Q.「怒りやすい人」が怒りにくくなるための効果的な方法はありますか。

安藤さん「『怒りやすい人』が怒りにくくなるためには、自分以外の価値観への許容度を上げることです。人には(1)許せる(2)まあ許せる(3)許せない、の3段階の許容度がありますが、(2)のように100点ではないけれど『まあ許せる』と思う回数を増やすことで、許せることや受け入れられることが多くなり、怒りにくくなります。そのためには、イラッとするたびに『自分の100点は何だろう』と考え、次に『100点ではないけれども、まあ許せるは何だろう』と考える癖をつけることです」

(オトナンサー編集部)

コメント