後味悪…カナダで高齢女性に年齢を聞かれ、信じてもらえないアジア人若く見られる問題 「本当にあります」
カナダでバスに乗ったときの出来事を描いた漫画が話題に。ある日、家族でバスに乗った、カナダのトロントで暮らす女性。すると、隣に座ったおばあさんが…。

カナダでバスに乗ったときの出来事を描いた漫画「アジア人いくつに見えてるの?問題」がSNS上で話題となっています。ある日、家族でバスに乗った、カナダのトロントで暮らす女性。すると、隣に座ったおばあさんが話しかけてきて、年齢を聞かれますが…という内容で「本当にありますよね」「私も娘と姉妹に間違えられました」「お酒を頼むと確認されます」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
実年齢を言ってもなかなか信じてもらえない
この漫画を描いたのは、カナダ在住の主婦、エイゴデキン(ペンネーム)さん(30代)です。カナダでの暮らしを漫画にして、インスタグラムで発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
エイゴデキンさん「最近、少しだけ育児が楽になって、時間ができたので描き始めました。トロントでの育児や日常生活の漫画をインスタグラムに投稿し始めたのは、今年の7月からです。おかげで、カナダ在住の日本人の方とも交流でき、勝手にお友達になった気分でおります」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
エイゴデキンさん「これは2年ほど前のことですが、バスの中で『アジア人は若く見られる』ということを実感する出来事だったので漫画にしました。普段は若く見られるとうれしい気分で終わるのですが、このときは後味が悪すぎて、とても印象に残りました」
Q.この後、おばあさんは年齢を信じてくれたのですか。
エイゴデキンさん「信じていなかったと思います。からかわれたと思ったようで『そんなわけないわ』と言って、そっぽを向いてしまいました。その後、怒りながらブツブツ独り言を言っていて、怖くて話しかけることもできませんでした。英語ができないので弁解もできず…こんなに気まずい空気のバスは初めてでした」
Q.このようなことはよくあるのでしょうか。
エイゴデキンさん「私はあまりないのですが、主人は特に若く見えるので、外食時にお酒を頼むとかなりの確率で年齢確認されています。職場でも年齢を言うと、ほとんどの方が冗談だと思うようで『妻も子どももいる』と具体的に話し、ようやく信じてもらえるようです」
Q.エイゴデキンさんは日本にいたときも、若く見られていたのですか。
エイゴデキンさん「日本では若く見られることはなかったです。子どもの頃から、年齢より上に見られ、人からはよく、『落ち着いてるね』と言われていました。それでも、カナダでは若く見られます」
Q.若く見られることで、よかったことや不便だったことはありますか。
エイゴデキンさん「30代になると、20代に見られるだけですごくうれしいです。先日も『21歳くらいでしょ?』と言われ、その日は一日楽しく過ごせました。不便なことは、本当の年齢をなかなか信じてもらえないことです。信じてもらうために西暦で生まれ年を言ったり、最終的に身分証明を見せたりします」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
エイゴデキンさん「『私も若く見られた』という方が多かったです。海外で暮らしている日本人の方はアラフォーやアラフィフでも20代に見られることがあるようで、写真付き身分証明を必ず持ち歩かれているようです。マスク生活でなおさら、年齢が若く見られる人もいるのではないでしょうか」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
エイゴデキンさん「主婦の趣味として、自分のペースで投稿を継続できればいいなと思っています。現在、漫画を100均のタッチペンで描いているので、インスタグラムのフォロワーが500人を超えたら、Apple Pencilを買おうと決めています(笑)ひとまずはそれを目標に続けていきたいです」
(オトナンサー編集部)
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