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あどけなさと妖艶さを両立させる二階堂ふみ、オファーが絶えない理由とは

魅力が発揮された「エール」

 そんな彼女の魅力はNHK連続テレビ小説「エール」(2020年度前期)で最も発揮されたと言っていいでしょう。二階堂さんは応募者2082人の中から選出され、作曲家・古関裕而の妻・金子をモデルとした音を演じることに。主人公はあくまでも、窪田正孝さん演じる裕一でしたが、同作は彼を支えた音の人生も丁寧に描かれていました。

 先進的な家庭で育った、ちょっと勝気な音はプロの歌手を目指していましたが、裕一との子どもを妊娠したことで、一度は夢を断念。未練を残しながらも、愛情を持って生まれてきた娘を育てる女性の葛藤を見事に表現しました。特に、長女の華を演じた古川琴音さんとは実年齢が2歳しか離れていませんでしたが、全く違和感がなく、頼もしくておちゃめな母親を好演しています。このような偉業は二階堂さんの魅力があってこそ成し遂げられたものだったに違いありません。

 現在、二階堂さんはTBS系連続ドラマ「プロミス・シンデレラ」(毎週火曜 後10:00)に出演。夫の不倫が発覚し、家を飛び出したその日に仕事をクビになった揚げ句、スリに遭って、全財産を失ってしまった崖っぷちのアラサー女性を演じています。

 同作は二階堂さんには珍しく、漫画を原作とした王道のラブコメディー。眞栄田郷敦さん演じる性格の悪いお金持ちの男子高校生と、岩田剛典さん演じる、その兄で高級老舗旅館の御曹司との三角関係に巻き込まれていくというドキドキの展開が待ち受けています。

 しかし、二階堂さん演じる主人公・桂木早梅は一見落ち着いた女性ですが、正義感が強く、困っている人は放っておけない性格。どんどん立ち回りがうまくなっていく他の大人とはちょっと違うところや、男子高校生に強いられた“リアル人生ゲーム”に翻弄(ほんろう)されるコミカルな場面は、二階堂さんだからこそ表現できるもの。自身も早梅と同じく、今年27歳を迎える二階堂さんの魅力を存分に感じてみてください。

(ライター 苫とり子)

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苫とり子(とま・とりこ)

エンタメ系ライター

1995年、岡山県生まれ。東京在住。学生時代に演劇や歌のレッスンを受け、小劇場の舞台に出演。IT企業でOLを務めた後、フリーライターに転身。現在は「Real Sound」「AM(アム)」「Recgame」「アーバンライフメトロ」などに、エンタメ系コラムやインタビュー記事、イベントレポートなどを寄稿している。

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