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西川貴教、50歳でマルチな活動「聞くは一時の恥、常に1年生のつもりで」

ダンスショー「バーン・ザ・フロア BE BRAVE.NO LIMITS.」に出演する西川貴教さんに、意気込みや見どころなどを聞きました。

西川貴教さん
西川貴教さん

 1996年にソロプロジェクト「T.M.Revolution」としてデビューし、現在はマルチな活動をしている歌手の西川貴教さん。世界各国から競技ダンス界トップクラスのダンサーが集結したカンパニーによるダンスショー「バーン・ザ・フロア BE BRAVE.NO LIMITS.」に、日本人初のゲストシンガーとして出演します。

 オトナンサー編集部では、西川さんにインタビューを実施。「バーン・ザ・フロア」への意気込みや見どころなどを聞きました。

出演悩むも「見たことのない景色」へ

Q.オファーを受けたときの率直な感想は。

西川さん(以下敬称略)「『俺じゃなくない?』って(笑)もっと歌って踊れる人がいますから、誰かと勘違いされているのではないかと思いました。そこそこ、舞台も出させてもらっていますけど、ボールルームでのダンス経験はありませんから、出演はちょっぴり悩みました(笑)ただ、見たことのない景色は進んで見にいこうという気持ちですので、『ぜひやります』とお答えしました」

Q.出演にあたってご心境はいかがですか。

西川「このステージは、音楽とダンスが共存している一方で、どちらが主導権を取るか、異種格闘技戦のようなところがあると思っています。ダンサーがパフォーマンスをしていても、会場の視線はこっちに向けてやろうみたいな。その丁々発止が、カンパニー全体の熱量に変わっています。僕もそれに加わり、新しいシナジーや刺激を与えられたらいいですね」

Q.普段のステージとはまた違った舞台です。

西川「お客さまと『バーン・ザ・フロア』のインターフェースになって、日本でしか見ることのできないショーを届けるための役割をしっかりと果たしたいです。今は東京や大阪などに、いろいろな地域の外国人旅行者が来てくださっていますから、海外の方にも紹介できるようなものにできればと思います」

Q.以前から体を鍛えられています。パフォーマンスへの影響は。

西川「お客さまに100%のパフォーマンスをお届けしたい。長いツアーになると何十本もの公演数になるのですが、来てくださるお客さまにとっては、そのうちの1本が僕と直接会える唯一の公演かもしれない。そう考えると、自分が万全ではない状態でステージに立つことが悔しくて、それを打開するにはトレーニングしかないだろうということで、今に至っています。

トレーニングは年齢にあらがうということではなく、自分自身の可能性を広げていく作業だと考えています。実際、デビュー当時よりも声のキーが上がっていて、トレーニングは苦しいですが、きちんと成果につながっています。まさに筋肉は裏切らない。体は自分の名刺で、自分がどういう人間かを現すアイデンティティーですね」

Q.今年で50歳になる節目の年です。幅広い活動のモチベーションは。

西川「皆さんに連れてきていただいた場所です。僕はバンドマンから始まり、ソロのシンガーになりました。朝ドラ(「スカーレット」)もそうですが、自分では想像がつかないところで新たな自分を発見しています。

自分が考える才能や魅力よりも、周りが教えてくれる側面の方が武器になっています。意外な提案にも腹をくくって挑戦する。今回の『バーン・ザ・フロア』でも、新たな別のステージに連れていっていただいた気がしました」

Q.さまざまな仕事を受ける上で、心掛けていることは。

西川「ミュージカルや演劇、映像作品含め、僕はお芝居を目指してきた人間ではないので、どこかおこがましい気持ちがありました。ただ、オファーを頂くということはチャンスを頂いているということですので、それに応えるためにも、疑問や悩みは『どうすればいいですか』と周りに質問して教えていただくようにしています。聞くは一時の恥。常に、1年生のつもりでやっています」

Q.最後に意気込みをお願いします。

西川「自分の年齢を考えたとき、できることとできないことがあるのは分かっていますが、それでも1年生として頑張ります。そして、ペアダンスや社交ダンスと呼ばれるジャンルに距離を置いてきた方々にとって、その楽しさを発見していただけるようなものになればいいなと思います」

「バーン・ザ・フロア BE BRAVE.NO LIMITS.」は、東京・日本青年館ホールで2020年5月28日~6月1日、大阪・クールジャパンパーク大阪WWホールで同6月3日~8日に公演。

スタイリスト=川部優花
ヘアメーク=浅沼薫(Deep-End)

(オトナンサー編集部)

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