付き添われ号泣…免許更新に来て“免許返納”を考えた理由が笑える漫画 「私も泣いた」
運転免許更新時のエピソードを描いた漫画が話題に。夫に送られ、免許更新のために警察署を訪れた女性。講習が終わって出てきますが…。

運転免許更新時のエピソードを描いた漫画がSNS上で話題となっています。夫に送られ、免許更新のために警察署を訪れた女性。講習が終わって出てきますが、なぜか警察官に付き添われ、号泣しており…という内容で「私も泣きました」「子どもが生まれると涙もろくなる…」「みんなで安全運転しましょう」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
最後のビデオに毎回、感情移入して…
この漫画を描いたのは、絵日記ブロガーのセロジ(ペンネーム)さんです。インスタグラムのほか、ブログ「奥様はCERO-Z」、ツイッターでも絵日記を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
セロジさん「2019年5月からブログを始めました。それまでブログはもちろん、SNSなどは一切やったことがなかったのですが、子どもができてからというもの、周りが『子育てが忙しそう』と気を使ってくれて、日常で人と交流する機会が減ってしまい…『ジェイソン(私のキャラクターです)寂しくなった。だれか話聞いて(笑)』がきっかけでした」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
セロジさん「免許更新時に、毎回のように最後のビデオ鑑賞で感情移入してしまい、最近増えている痛ましい事故のニュースも思い出してしまって、自分が加害者の立場になってしまったら…遺族の方の苦しみは…と考えたら、どんどん運転が怖くなっていきました。事故を起こさないためには、もう免許返納するしかないなと思って描きました(笑)」
Q.特に涙もろくなったのは、いつごろからですか。
セロジさん「涙もろくなったのは、やはり、子どもができて守るものが増えたからでしょうか。親になってからは、ベタですが『はじめてのおつかい』で号泣します(笑)小さい子が頑張る姿とその背景にあるお母さんお父さんの思いがもう…ダメですね…最近では、生命保険のCMで小田和正さんの曲が流れるだけで泣けます。
その一方で、ダークな作品も好きで、よくドロッドロの映画や漫画などを見るのですが、小さい子が不幸な結末を迎えるストーリーは心がズタズタになります…いつも、『見たいけど見たくない…!』の葛藤です」
Q.周囲の受講者や係員は、泣いているセロジさんにどう反応していたのでしょうか。
セロジさん「一緒に受講していた方には、何人かウルっとしている方もいらしたみたいですが、私のことは恐らく『変なやつがいる』と思われていたのではないでしょうか(笑)係員の方には『こんなに刺さる人は初めて』と言われました」
Q.車の運転について、改めて気を引き締めたこと、注意しようと思ったことは。
セロジさん「実は、怖くてペーパードライバー状態になってしまいました。ただ、子どもを連れて外を歩くときは事故から子どもを守るため、SPのごとく鉄壁の守りに徹して行動しております。車もはね返す勢いです」
Q.泣いているお母さんを見て、お子さんは何か言っていましたか。
セロジさん「…ぐっすり寝ておりました。何なら、待ち疲れたとグズられてしまい大変でした。親の心、子知らずですね(笑)」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
セロジさん「同じように共感してくださった方が多く、『気を引き締めて運転しようと心掛けました!』という反応が多かったです。あと、『ジェイソンなのに心真っ白』というコメントに笑いました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
セロジさん「今回の漫画のように、ちょっと考えさせられる内容だったり、なんてことない日常に潜む笑える瞬間を皆さまにお伝えしたいです。私の漫画はブラックユーモアをテーマに描いており、『CERO-Z(18歳以上のみ対象のこと)』という世間にはなかなか理解されづらいジャンルなのですが、たまにはほっこりと、子どもを授かってからの出産体験などを描けたらいいなと思っております!」
(オトナンサー編集部)
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