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一人の時間がないとおかしくなる…子育てママの“心の叫び”描く漫画 「お母さんも人間」

子育てママの心の叫びを描いた漫画が話題に。一人の時間が欲しくてたまらない、2歳の娘を子育て中のママは…。

漫画「一人の時間が欲しい母の叫び」のカット=neko neko(neko_to_kosodate)さん提供
漫画「一人の時間が欲しい母の叫び」のカット=neko neko(neko_to_kosodate)さん提供

 子育てママの心の叫びを描いた漫画「一人の時間が欲しい母の叫び」がSNS上で話題となっています。一人の時間が欲しくてたまらない、2歳の娘を子育て中のママ。「子どもがママを求めてくれるのは今だけ」という言葉も、「思い出づくりのために今を生きてるわけじゃない」と否定し…という内容で、「同感です」「一人の時間は大事」「お母さんだって人間」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

愚痴を言ったら、「母親失格」なのか

 この漫画を描いたのは、neko neko(ペンネーム)さんです。2017年5月生まれの娘さんと猫の様子を中心に、日々の出来事をインスタグラム漫画にして発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

neko nekoさん「娘を妊娠してから描き始めました。娘の成長の様子やそのときの自分の心境などを記録するために、絵日記感覚で描き始めたのがきっかけです」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

neko nekoさん「一人の時間が欲しい気持ちが抑えられずに描いたのが一番の理由ですが、世間で育児が美化されたり、感傷的な表現でけむに巻かれたりして、母親のしんどさや助けてほしいという声が無視されがちなことを息苦しく感じていたのと、こういう愚痴のようなことを言うと、母親失格とばかりに責め立てられるような風潮があると感じていて、少しでもそういう空気を変えられたらという気持ちも込めて描きました」

Q.その後、ご主人に「この時間帯に出掛けてほしい」と伝えられたのですか。

neko nekoさん「『出掛けてくれるなら、もう少し早い時間に』と伝えましたが、現在も出掛ける時間が遅くなったり、お出掛け自体がなくなったりすることも多いです。夫のコンディションもありますし、出掛けてくれるというその気持ちがありがたいので、あまり強くも言えません。ただ、我慢しすぎると結局爆発してけんかになってしまうので、もう少し夫婦で話し合いたいと思っています」

Q.丸一日、一人の時間ができたとしたら、何がしたいですか。

neko nekoさん「時間を気にすることなく思う存分眠って、ゆっくり食事やお茶をして、読書をしたり、たまった録画を見たり、絵を描いたり、街におでかけしたり…とにかく、自分だけに意識を集中できる時間に充ててみたいです」

Q.普段の育児ストレスの発散方法を教えてください。

neko nekoさん「飼い猫をなでて癒やされたり、漫画を描くなど短時間でも自分の世界に没頭することで気持ちを切り替えるようにしています」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

neko nekoさん「『一人の時間は大事』『思い出づくりのために今を生きてるんじゃない』というところに共感の声を頂きました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

neko nekoさん「育児以外にも、会食恐怖症など過去の悩みや体験談を描いていると『私もそうだった』という声を頂いたり、今まさに悩んでいるという方からお声をかけていただいたりすることがありました。そんな方々に『私だけじゃないんだな』と思ってもらえるような、かつ何か少しでもお役に立てるような話を描いていきたいと思っています」

(オトナンサー編集部)

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