ダラダラした休日を後悔する妻に北欧人夫がかけた言葉がハッとする漫画 「すてきな考え」
スウェーデン人の夫の言葉にハッとした出来事を描いた漫画が話題に。せっかくの休日なのにダラダラと過ごし、何も生産的なことができなかったと嘆く女性に夫は…。

スウェーデン人の夫の言葉にハッとした出来事を描いた漫画がSNS上で話題となっています。せっかくの休日なのにダラダラと過ごし、何も生産的なことができなかったと嘆く女性。そんな妻に夫が言った言葉は…という内容で「とてもすてきな考え」「何だか泣きました」「考えさせられます」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
スウェーデンでは一般的な考え方?
この漫画を描いたのは、ゆか(ペンネーム)さんです。スウェーデン在住で、日常漫画をインスタグラムやブログで発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ゆかさん「スウェーデン移住1年目に、全く新しい土地での出来事をせっかくなら形にしようと思い、描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ゆかさん「私にはない考え方で、ハッとしたので描きました。スウェーデンの冬は暗くて寒くて長くて、『頑張りたいけど力が出ない』という『冬季うつ』にかかりやすいので、あまり頑張り過ぎない方がよいのですが、真面目な人は自己嫌悪に陥りやすい。恐らく、同じような北欧移住者、特に移住したての人は多いと思います。
そんなときにぴったりの言葉だったので、自分への覚書として、また、どこかで同じ思いをしている人にも共有したいと思い、描きました」
Q.ダンさんのような考え方は、スウェーデンでは一般的なのでしょうか。
ゆかさん「スウェーデン人だからというより、ダンの性格だと思います。ただ、『無駄なストレスを抱え過ぎないように』と気を付けているスウェーデン人は、多い気がします。私の周囲だけかもしれませんが。国際結婚に文化の違いはつきものですが、結局は、国や文化の違いよりも個人としての違いが大きいと感じます」
Q.「良い日だ」と言われて、どのようなお気持ちでしたか。
ゆかさん「怠けた自分を許せなかったのですが、『許された』と感じ、スッと気持ちが軽くなりました」
Q.「明日」は頑張れる一日になったのでしょうか。
ゆかさん「2倍かどうかは分かりませんが、『この日』よりは学校の課題を頑張ったと思
います(笑)」
Q.その後、休日の過ごし方に変化は。
ゆかさん「実は、あまり変わりません。たまにチャキチャキ動いて、たまにダラダラしています」
Q.他に、考え方や見え方が変わった「カルチャーギャップ」があったら教えてください。
ゆかさん「日本と同じペースで働いていたら、一番仕事ができる上司から『もっとゆっくり働きなさい』と注意されたことです。『急いで自分が消耗しても、そんなに多くのものは得られない』『急いだことで、あなたが全くミスをしなかったとしても、他のスタッフが慌ててしまうことがある』と言われました。
もちろん、職場や立場によって状況は異なるので一概には言えませんが。東京では『早く早く』とせかされることはあっても逆はなかったので、カルチャーギャップでした」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ゆかさん「『旦那さん優しい』の他、共感のコメントを頂けました。特に『何もしないことに罪悪感を持っていたけれど、この考えに救われた』というコメントはうれしかったです」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
ゆかさん「スウェーデンならではのカルチャーギャップから、日本でも共通する普遍的なことまで、日常で気付いたことを発信していきたいです。高校時代、尊敬していた人から『ハッとした言葉をコレクションするノートを作りなさい。いつかそれがあなたを助けてくれるから』と言われて書いていたのですが、当時のそれと似たようなことをSNSと漫画でやっているのだと思います。
いつか一冊の本にまとめられるくらい、スウェーデン生活での小さな気付きをたくさん描いていきたいです。また、エッセーだけではなく、描きたい創作の話もたまっています。こちらも、いつかどこかで昇華したいですね」
(オトナンサー編集部)
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