オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

都内の物件数が昨対240%増 拡大する民泊市場、稼働率も安定

民泊専門メディアを運営するRecreatorが先日、発表した民泊市場動向に関する調査で、東京都内の物件数が前年同月比240%増に急増。しかし、エリアごとでは大きな違いがあるようです。

現在、拡大を続ける民泊市場

 民泊専門メディア「Airstair」を運営するRecreator(東京都港区)が2016年12月29日に発表した民泊市場動向に関する調査で、同年10月時点の東京都内の民泊物件数が前年同月比240%増の1万4252室となったことが分かりました。同様のペースで成長し続けると、2017年4月に1万8000室を超えると予想されています。

民泊ホスト「新宿はアツい」

 同社によると、増加率は地域によって大きく異なり、特に新宿区は約3倍に急増。その理由の一つとして、「新宿御苑や歌舞伎町のロボットレストランなど外国人に人気のスポットが多く、(世界最大級の旅行口コミサービスの)トリップアドバイザーでも以前から話題となっていた」といいます。また近年、民泊の貸し手(ホスト)の間でも「新宿は(部屋の利用者が多く、収益が見込めるため)アツい」との噂が広まっていました。

特に新宿区や練馬区の伸びが著しい

 その一方で、かねてから民泊人気エリアといわれていた渋谷区や港区は2倍程度にとどまりました。今回伸び悩んだ理由について、同社では「渋谷区は現在でも人気のあるエリアだが、同時に近隣住民からの苦情などの影響により、民泊から撤退するホストも多い。港区は高い賃料がネックになった」としています。

「物件数が増えると稼働率は通常下がる傾向にあるが、今年は横ばいで落ち着いている。このことからも、供給量に応じて需要も増えていることが分かる。民泊はビジネスホテルと比べると、ひと月当たりの稼働率もまだ10%程度と低いが、今後伸びが予想される。2016年4月には、旅館業法の運用緩和や民泊新制度に関するニュースが話題となったこともあり、この勢いは当分続くでしょう」

(オトナンサー編集部)

コメント