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福地桃子、伊原六花…朝ドラの登竜門的側面がヒロインから“助演”にシフトしたワケ

朝ドラの“フレッシュさ”を補う必要

 ヒロインをキャリアのある女優が演じる一方、朝ドラをきっかけに注目を集める女優が増えています。6月15日放送の「なつぞら」には、資生堂「シーブリーズ」のCMキャラクターに抜てきされた池間夏海さんが突如登場して、話題になりました。

「フレッシュさという朝ドラ本来の魅力をどこかで補わないといけない。そこで、ヒロインの親友や姉妹、同僚など、ヒロインと一緒にいるシーンが長い女性キャストに、力が入れられています。NHKの場合、キャスティングに芸能事務所とのしがらみが少なく、事務所に所属していないキャストを使うこともあるほどです」

「事務所側としても、新人や実績のない女優は助演狙いにシフトして、オーディションを受けさせています。最近では『最初から主演になりたい』という淡い期待を抱く若手女優はほとんどいないでしょう。実際、助演で朝ドラに出演し、その後の作品でヒロインになった土屋太鳳さんや高畑充希さん、芳根京子さんなどのケースも多いので、こちらのルートが現実路線です」

「『あさが来た』に助演として出演した吉岡里帆さんもブレイクしました。『半分、青い。』の奈緒さんも現在、『あなたの番です』に出演していますが、業界内では、放送スタート前でも朝ドラ出演が知れ渡るので、別作品のオーディションでも有利になります。さらに、知名度の上昇で、イベントやCM、民放からのオファーなども増えるので、事務所はヒロインに近い助演を狙うのです」

 朝ドラ100作目の「なつぞら」には、松嶋菜々子さんや山口智子さん、貫地谷しほりさん、比嘉愛未さんら歴代ヒロインたちが多数登場していますが、この作品をきっかけに、助演経由の新たな“朝ドラヒロイン”が誕生するかもしれません。

(オトナンサー編集部)

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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