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坪倉由幸が語る 芸能界入りからお笑いとの出会い、俳優として「演じる」ことの難しさ

我が家のリーダーとして、さまざまなバラエティー番組に出演し、俳優としても活躍する坪倉由幸さんに単独インタビュー。芸能界を志した理由などを聞きました。

我が家・坪倉由幸さん
我が家・坪倉由幸さん

 お笑いトリオ・我が家のリーダーとして、さまざまなバラエティー番組に出演する坪倉由幸さん。女優の原田知世さん、俳優の田中圭さんがダブル主演を務める日本テレビ系連続ドラマ「あなたの番です」(毎週日曜 後10:30)には、第6話(5月19日放送)から、地図会社に勤務する児嶋俊明役で出演します。

 昨年放送のTBS日曜劇場「下町ロケット」にもレギュラー出演するなど、俳優としても活躍する坪倉さんに単独インタビューを実施。芸能界を志した理由や、芝居をするようになったエピソード、「あなたの番です」の見どころなどを聞きました。

自分の演じている姿が恥ずかしい

Q.現在、お笑いだけでなく俳優業でもご活躍されています。 

坪倉さん(以下敬称略)「いやいや。毎回緊張しっぱなしです。自分が演じたものを見るのは、まだちょっと恥ずかしいですね(笑)」

Q.ご自身のネタを見る感覚とは異なるのでしょうか。

坪倉「ネタの場合は、笑いを取ればOKとされるところがあるじゃないですか。でも、お芝居では笑いが起こるわけではないですから、いい芝居をしたという感覚は、正直よく分かっていなくて。もちろん、駄目であれば監督さんからやり直しと言われるんでしょうけど(笑いのような)明確な反応はないので、戸惑いはあります。ドラマの方が弱気だと思います」

Q.元々、お芝居に興味があったのでしょうか。

坪倉「高校を卒業して18歳で就職しましたが、働いていて楽しくなかったこともあって、このままでいいのかなと考えていたんです。昔からテレビが好きだったので、最初は漠然と、『テレビに出たいな』くらいにしか考えていませんでした。20歳過ぎくらいの時に、区切りとして挑戦してみようと養成所を受けたんです」

Q.そこから、お笑い芸人になった理由は。

坪倉「たまたま応募した養成所で(我が家の)相方2人と出会ったんです。僕は役者志望のコースでしたが、相方2人はお笑いのコースで、ある時、2人と一緒に喜劇みたいなライブをやることになって。月1回くらいやっていたんですけど、そのうちに僕も芝居よりお笑いの方に興味を持つようになりました。そこからネタを書いたりするようになりましたね」

Q.俳優としてのお仕事が増えたきっかけは。

坪倉「同じ事務所のD-BOYSという俳優集団の舞台に、客演で出させてもらったのがきっかけです。テレビドラマでいうと、菜々緒さんが主演した『主に泣いてます』(フジテレビ系)。原作の漫画に、帽子を取ったらハゲている警官が出てくるんですけど、プロデューサーさんから『まさに坪倉さんにピッタリだ』とオファーをしていただいて、僕にとって初めての連ドラになりました。僕がハゲていなかったら、その役はもらえなかったでしょうね(笑)」

Q.ネタではコントもされていますが、お芝居とは別物なのでしょうか。 

坪倉「コントの場合は、自分たちで考えたものなので、どこをどう膨らませてもいいんですけど、ドラマの場合は、脚本家さんや監督さんがいるので、どこまでせりふを崩していいのか。せりふの意味を考えた結果、本来の意図と違ったら台無しになってしまうでしょうから。難しくもありますが、楽しいところでもあります」

Q.アドリブでセリフを言うことはありますか。

坪倉「できないですね。『何を言ってるんだ』って“イタいやつ”と思われるのも嫌ですから(笑)そういう指示があればやるかもしれないですけど、基本的には台本通りにやるようにしています」

Q.バラエティーとドラマでは、心境に違いもあるのでしょうか。 

坪倉「(ドラマは)常にドギマギしています。畑違いのところに僕がおじゃましているという気持ちがありますので、空気を乱さぬよう心がけています。さっきも言ったように、どこまでやっていいのか分からないんです。そこは自身の課題ですね」

Q.俳優としての目標を教えてください。

坪倉「主役をやりたいです。我が家では、座長のつもりでやっていますので、ドラマでも座長になれたら、もっと思い切ってできるのかなって…。大きなことを言ってしまいましたね(笑)」

Q.今回の「あなたの番です」では、地図会社で働く児嶋俊明を演じられます。どのようなキャラクターですか。

坪倉「悪いやつのような、そうでもないような。心の中で複雑な思いを抱えていて、あることをきっかけに変化していきます。家庭環境も変わっていくのですが、今のところは、これくらいで」

Q.「あなたの番です」で楽しみにされているところはありますか。

坪倉「竹中(直人)さんが好きで、ご一緒できると楽しみにしていたんですけど、1話目で死んでしまったので…。もう生き返ることもないだろうし、会えないのかな(笑)」

Q.作品の魅力を教えてください。

坪倉「僕が出るのは6話からですけど、1話から台本を頂いていて、読み始めると、続きはどうなるんだろうといつも先が気になります。原田さんと田中さんの夫婦にほっこりさせられるところもあって、怖さと温かさ、ワクワクとドキドキがある、どんどん意外な展開になっていくドラマです」

Q.坪倉さんの見どころも教えてください。

坪倉「そうですね。頭頂部だけは見てほしくないですね(笑)」

「あなたの番です」は、日本テレビで25年ぶりとなる2クール連続のミステリードラマ。新婚夫婦が引っ越してきたマンションを舞台に、住人たちが遊び半分で書いた“殺したい人”の紙をランダムに引くゲームをすると、実際に、名前を書かれた人物たちが殺されていき…というストーリーです。

(オトナンサー編集部)

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