総裁任期延長でも…アベノミクスのピークは2018年末? 景気の山と谷を示す「景気基準日付」とは
好景気は過去最長で73カ月、つまり2018年末には…
しかし確かなことが一つ。この「第16循環」(アベノミクス)もいつかは山頂を迎え、谷に向かうということです。
過去15回の好景気(=拡張)の平均期間は36.2カ月、つまり3年程度。過去最長の「第14循環」は73カ月、つまり6年ほどです(第1循環はデータがないため除外)。
2012年11月から始まった「第16循環」は平均的期間で見れば、昨年2015年の11月近辺、過去最長と同じレベルだとしても、2018年末にはピークを迎えることになります。
自民党は先日、党総裁任期を「3期9年」に延長することを決め、安倍政権が2021年9月までの長期政権になる可能性も取り沙汰されています。しかし、こうした過去のデータに照らせば、アベノミクスの“ピークアウト”は近く、「2020年東京五輪まで持たない」ということになります。
東京五輪が開催される頃、日本の政治、そして経済状況はどのようなものになっているでしょうか。「第16循環」が内閣府のホームページに掲載される日が、怖いような楽しみなような…。
(株式会社あおばコンサルティング代表取締役 加藤圭祐)

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