意外な高配当はどれくらい? 超低金利時代に「信金」への出資が注目されるワケ
10万~50万円を出資上限として年2~5%の配当が得られる信用金庫への出資。低金利のこのご時世、預金先などに困っている人は一度検討してみてはいかがでしょうか。
低金利に日銀のマイナス金利政策が拍車をかけ、貯金先を選ぶのにも困ってしまうこのご時世。「銀行に預けても利息はないし、投資の知識があるわけでもない」――。そんな人も多いかと思いますが、私たちの暮らしに身近な信用金庫に出資することで“意外”に高い利回りが得られることをご存じでしたか。
信金は会員制度によって成り立っている
協同組織金融機関である信金は、その地域に住む個人や中小企業などが出資し、会員となる「会員制度」によって成り立ち、その会員のみが融資などを利用することができます。株式会社が株主による出資を受けているのに近いかもしれません。
外資系大手生命保険会社で約11年間、コンサルティング業務を行ってきたあおばコンサルティング代表の加藤圭祐さんによると、信金への出資は約1万円からで、得られる配当は年2~5%、出資上限は信金によって10万~50万円と幅があるようです。
「倒産したら出資金が戻らない」などの注意点も
ただし、このご時世に年2~5%の利回りは魅力的に映るかもしれませんが以下のような注意点もあります。
・居住地もしくは勤務先近くの信金にしか出資できない
・出資先の信金が倒産した場合は出資金が戻らない
・解約までに最長1年程度かかることもある
また信金は原則、住宅ローンや教育ローンなどの商品を利用する人が会員となるため、配当だけを目的にすると「嫌な顔をされる」ことがあるそうです。そこで加藤さんは次のように話しています。
「勤務先がその信金と付き合いがある、知り合いがその信金に勤めている、など何らかのパスがあれば出資を引き受けてくれることが多いようです。興味がある人はそうした方策を探ってみるのもいいでしょう」
(オトナンサー編集部)
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