病気で体が小さい娘 「どうして小さいの?」と疑問に思うクラスメート、理由を知ったその瞬間…「うるっときました」
長女が保育園に通っていたときの印象的なエピソードを描いた漫画が話題に。保育園のクラスメートから「どうして小さいの?」と質問をされた母親が「病気だから」と答えたところ…。

長女が保育園に通っていたときの印象的なエピソードを描いた漫画がSNS上で話題となっています。病気のため体が小さい長女。あるとき、保育園のクラスメートから「どうして小さいの?」と質問をされた母親が「病気だから」と答えたところ…という内容で「やさしい子たちね」「うるっときました」「知ることは大事ですね」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
忘れたくないエピソード
この漫画を描いたのは、クリエーターのぽにぽにママ(ペンネーム)さん(37)です。ツイッターとブログ、noteで育児絵日記やコミックエッセーなどを発表しています。
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ぽにぽにママさん「忘れたくないエピソードだったからです」
Q.男の子たちの言葉に、ショックを受けましたか。
ぽにぽにママさん「からかうような雰囲気だったので、やはり小さいとかそういう容姿的なことで、からかわれたりいじめられたりすることが、わが子に限らず往々にしてあるのだろうなと感じました。そのことがショックでしたね。子どもの世界はそうなのかと」
Q.今までこのような質問をされたとき、どのように答えていましたか。率直に「病気」と答えた理由はなんでしょうか。
ぽにぽにママさん「これまでは、こんなことを聞かれたことはありませんでした。率直に答えた理由は『君たちの知らないことがこの世界にはごまんとあって、それについて考えるきっかけになればいい』と思ったからです」
Q.この後、男の子たちの態度に変化はあったのでしょうか。
ぽにぽにママさん「なんの病気?! などと面白半分に言ってくるパターンも想像できましたが、一切そんなことはなく、子どもたちとはとても賢いのだなと感じました。私が勉強になりました。その後は特にからかうこともなく、同じクラスの子として変わらずに接してくれていました」
Q.ご自身もお子さんの病気で、見えていた景色が変わったと思います。一番大きな変化、大切にしたい変化がありましたら、教えてください。
ぽにぽにママさん「子どもを産む前は、何もかも分かった気でいました。子どもを産んで、私は本当に何にも知らなかったのだと、がくぜんとしたのと同時に『伸びしろしかないやん』という気持ちもあります。
一番大きな変化は傷つきやすくなったことです。子どものことで何かあると、心臓がえぐられる思いです。また、その傷ついた気持ちを大事にしたいと思うようになりました。変な話ですが、今までさほど傷ついてこなかったので、私はもっと傷ついていけばいいと思うようになりました。傷つくことでいろいろなことを知れるし、考えられるからです」
Q.現在、取り組んでいる創作活動は。
ぽにぽにママさん「2015年から育児絵日記ブログを開始しました。染色体異常がある長女の障害の部分ではなく、続いていく日常を発信したかったからです。その気持ちは今も変わっていません。
長女も次女も発達がゆっくりなのですが、毎日面白い日常があるということを今後も発信していきたいです。また今後は、長編のコミックエッセーや、創作漫画を描いていきたいと考えています」
(オトナンサー編集部)
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