乗り物以外に興味を持てない息子 自分のせいだと落ち込み、苦悩する母親…「気にする必要ないですよ!」
息子の興味、関心の偏りを不安に感じたエピソードを描いた漫画が話題に。2歳児健診で、乗り物の絵にばかり興奮する息子の様子を見た職員が母親に…。
息子の興味、関心の偏りを不安に感じたエピソードを描いた漫画「2歳児検診でめばえた悩み」がSNS上で話題となっています。2歳児健診で、乗り物の絵にばかり興奮する息子。その様子を見た職員は母親に…という内容で「気にする必要ないですよ!」「好きなものがあるのはすてきです」「これからが楽しみですね」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
不安だったことを残しておきたかった
この漫画を描いたのは、主婦の、きのこの子(ペンネーム)さんです。インスタグラムで育児絵日記を発表しています。
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
きのこの子さん「育児の中で、子どもと大人の共通点を発見したことが面白かったのと、この時期の成長記録として、不安だったことを残しておきたかったという思いがありました。また、同じような経験のある方と共感し合いたい、励まし合いたい気持ちもありました」
Q.健診を受ける前は、特に不安はなかったのでしょうか。
きのこの子さん「特に大きな不安はなかったので、アドバイスを頂いて少し驚いてしまいました」
Q.いつぐらいから、乗り物に興味が集中するようになりましたか。
きのこの子さん「赤ちゃんの頃から、他のおもちゃより車のおもちゃに興味があったので、男の子ってこちらから何も与えなくても、乗り物が好きなんだなと思っていました。少し大きくなって動物図鑑と乗り物図鑑を与えましたが、息子が読んでほしいと選ぶのは乗り物図鑑ばかりで、おもちゃも乗り物ばかりが増えていき、気がつけば乗り物だらけになっていました…」
Q.健診からしばらくたちますが、お子さんの最近の様子はいかがですか。
きのこの子さん「あれから1年近くたちます。ゾウとカバの違いは分かるようになりましたが、依然、動物には興味がありません。図鑑も、動物のページは完全にスルーです。でも、どんな話題であっても、支援センターでの催し物は、ちゃんと座って聞けるようになりました。当時はまだ、成長途中だったのだと思います。
無理に興味のないおもちゃで遊ばせなくても、絵本や歌、子ども自身の体験の中でさまざまなものと触れ合えるので、自然と興味の幅は広げられます。同じことで悩んでいる方がいたら、大丈夫だよと言いたいです」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
きのこの子さん「『うちの子も特定のものにしか興味がないです』といった共感や『一つのことを極められることはすごいこと』という、うれしいお言葉を頂いて、癒やされました。また、保育士さんや先輩ママさんから、興味の幅を広げる遊びの具体例を教えていただき、お料理のお手伝いなど普段の生活の中で、できることを実践しました」
Q.現在取り組んでいる創作活動は。
きのこの子さん「更新はゆっくりめですが、今はトイレトレーニングの体験を漫画にしています。今後も育児や家族の話題を投稿していきたいと思います」
(オトナンサー編集部)
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