頼まれごとを反射的に断ってしまう女性　“断れない人”も多い世の中だけど…分かってほしいこの気持ち

　頼まれごとを断った後の気持ちを描いた漫画がSNS上で話題となっています。過去の経験から、人に何か頼まれても、反射的に断るようになってしまった女性。しかし、いつも後になって思うことは…という内容です。作者の女性に聞きました。

無理なお願いは引き受けない

　この漫画を描いたのは、漫画家・イラストレーターとして活動している荻並トシコ（ペンネーム）さん（30代）です。日常の出来事を漫画にして、インスタグラムやブログ「トシコの日常、ときどき妄想」で発表しています。これまでに「トシコ、母になる。」（三才ブックス）などの作品を手掛けています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

荻並トシコさん「長男が2歳の頃から漫画を描き始めました。その当時はイヤイヤ期がつらく…ストレスがたまっていました。このモヤモヤした気持ちを発散したいと思い、元々、興味のあった漫画を描いてブログにアップしました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

荻並トシコさん「ネットを見ているときに、たまたま“断れない人”に向けた記事を読んだことがきっかけです。断れなくて悩んでいる人って多いんだなと思う一方、断れるからって悩みが全然なくなるわけじゃないよね、と思って描きました。結局、頼まれたことを受けても受けなくても、悩みは出てくるよね…という気持ちを漫画にしています」

Q.頼まれごとを断った日の夜は、どんなことを考えますか。

荻並トシコさん「いろいろ考えてしまいます。『断ったけど大丈夫だったかな？』『引き受けていたらどうなったのかな？』などとシミュレーションしたり…。後になって、『やってあげてもよかったかな？』とボンヤリ思うことも、しばしばあります」

Q.いつから反射的に断ってしまうようになったのでしょうか。

荻並トシコさん「無理に引き受けたことが結果的にうまくいかず、疲れてしまうことが度々ありました。たくさんの失敗を繰り返して、無理なお願いは断った方がいい、と対応するようになりました」

Q.引き受ける場合があるとしたら、どのように判断していますか。

荻並トシコさん「引き受けて負担に感じる気持ちより、役に立ててうれしいという気持ちの方が大きそうなら引き受けます。やりきれるか分からないときは、断るようにしています。ただ、やってみないと分からない部分もあるので、モヤモヤしてしまいます。何を引き受けて何を断るか、本当にバランスが難しいです」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

荻並トシコさん「共感してくれるコメントがありました。うれしかったです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

荻並トシコさん「旅行記など、足を使って取材するジャンルをやってみたいです！」

（オトナンサー編集部）