イヤイヤ激しい息子、夫が“気持ちの切り替え”に連れ出す場所は? そして、ついに自ら…「分かります」
息子のイヤイヤをしずめるための方法を描いた漫画が話題に。イヤイヤが激化した2歳9カ月の息子。イヤイヤが始まるとなかなかおさまらず、困っていたところ…。
息子のイヤイヤをしずめるための方法を描いた漫画「怒りのしずめ方」がSNS上で話題となっています。数カ月前から、イヤイヤが激化した2歳9カ月の息子。一度、イヤイヤが始まるとなかなかおさまらず、困っていたところ、息子をある場所に連れていくと…という内容で「分かります」「すごいです」「夫さんナイス!」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
成長が自信につながってほしい
この漫画を描いたのは、テレビディレクターのもしこぴ(ペンネーム)さん(33)です。漫画を描くのが趣味で、インスタグラムやツイッターで育児漫画を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
もしこぴさん「小さい頃はよく描いていました。大人になってからは仕事が忙しく、ほとんど描けていませんでしたが、第1子出産後の2020年7月から再び描き始めました。きっかけは、コロナ禍に、1歳だった息子が免疫性血小板減少症という病気になり、入院したことです。
つらかった気持ちを整理したくて、また、この経験が誰かの役に立てばと思い、SNSで漫画を投稿するようになりました。すると、予想以上の反響があり、つながりも生まれ、今でも描き続けています」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
もしこぴさん「息子が大きくなったら、2歳の頃のことなんて忘れてしまっているかもしれません。でも今は、私も夫も日々、試行錯誤しながら子育てをしていて、息子も少しずつ、確実に成長しています。この漫画をいつか、息子と一緒に読み返したとき、こうしていろんな経験をしながら成長したことを思い出し、それが彼の自信につながったらいいなと思って描きました」
Q.息子さんは、どんなときにイヤイヤの状態になりますか。
もしこぴさん「漫画を描いたときから数カ月たち、今はだいぶ落ち着いてきましたが、自分の思い通りにならないとき(順番や場所、タイミングなど)にかんしゃくを起こすことが多いです」
Q.切り替えられる場所があって、すてきです。天気の悪い日はどうしているのでしょうか。
もしこぴさん「関心の方向を変えることが一番の目的なので、天気の悪い日は窓を少し開けて、雨の音を聞いたり、息子の好きな動物のものまねをしてみたり、その時々で手段を変えてみています」
Q.自ら「切り替えに行く」と言ってくるのはすごいですね。言葉の意味も分かっているのですか。
もしこぴさん「夫が何度も何度も繰り返し、『気持ちの切り替え』に連れ出してくれたので、経験的に『気持ちの切り替え=スッキリすること』と覚えていると思います」
Q.もしこぴさんにも「気持ちの切り替えができる場所」があれば教えてください。
もしこぴさん「私の場合、日々の気付きや思い出を漫画にすることが気持ちの切り替えになっています。散歩や登山、キャンプ、素潜りなどアウトドアも好きです(最近はあまり行けていませんが…)」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
もしこぴさん「『大人の自分にも参考になった』と言ってくださった方がいてうれしかったです。どうしても、親目線だと偉そうになってしまいますが、私自身も気持ちの切り替えができないときはたくさんあるので、大人も子どもも、自分に合う気分転換の方法をいくつか持っておくのは大事だと思います」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
もしこぴさん「今までに2作描いた『平成めもりある』(平成ど真ん中の子ども時代の思い出)というシリーズの続編や、仕事兼趣味で勉強している海外の教育思想など、描きたいテーマはたくさんあります。時間を見つけて、ゆるゆると描いていきたいと思います」
(オトナンサー編集部)
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