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台所1階、住居2階の不便な家でケーキ作り 寝た息子の確認で1、2階を激しく往復したら…「ウケる」

子どもが昼寝中にケーキを作ったエピソードを描いた漫画が話題に。0歳の息子が寝ている間、チーズケーキを作ろうと思い立った母親ですが…。

漫画「チーズケーキが作りたいだけなのに」のカット=ウチヤマヒロミ(hiromiuchiyama)さん提供
漫画「チーズケーキが作りたいだけなのに」のカット=ウチヤマヒロミ(hiromiuchiyama)さん提供

 子どもが昼寝中にケーキを作ったエピソードを描いた漫画「チーズケーキが作りたいだけなのに」がSNS上で話題となっています。0歳の息子が寝ている間、チーズケーキを作ろうと思い立った母親。1階のキッチンでひと作業終えるごとに、ダッシュで2階の寝室にいる息子を見に行って…という内容で「ウケる」「大変だ」「ベビーモニターの導入を」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

目まぐるしく過ぎる0歳児のワンオペ育児

 この漫画を描いたのは、漫画家でクリエーターのウチヤマヒロミ(ペンネーム)さんです。現在メキシコ在住で、育児やエッセー漫画をインスタグラムホームページで発表。また、メキシコでの日常写真日記をインスタグラムの別アカウントで発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

ウチヤマさん「小さな頃から絵を描くのが好きで、画用紙に落書きするのはもちろん、紙を切って、ホチキスで留めただけの豆本みたいなものを作っていました。インスタグラムで漫画を発表するようになったのは、2018年に一時帰国した際、信頼できる友人が『ひろちゃんのメキシコ漫画読みたいな〜インスタやってよー!』と勧めてくれたからです」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

ウチヤマさん「0歳児のワンオペ育児は本当に目まぐるしくて、日々いっぱいいっぱいで大変です。でも、それを愚痴にはしたくないので、笑えるネタとして残せたらなと、息子が寝たすきに若干、ヤケクソ気味で描きました(笑)」

Q.チーズケーキは出産前からよく作っていたのですか。

ウチヤマさん「はい! 出産前もよく作っていました。メキシコは乳製品が安いんですよね。日本だとクリームチーズ1箱が500円近くしますが、こちらでは200円弱で買えます。家にあるガスオーブンの調節が難しいのですが、チーズケーキなら混ぜて焼くだけだから、なんとかできる…!ということで、よく作るようになりました」

Q.普段の料理中は、息子さんをどのように見ているのでしょうか。

ウチヤマさん「基本的には、夫が帰宅した後や休みの日にまとめて作り置きするようにしています。息子の離乳食を作るときは、息子が昼寝した瞬間を見計らってダッシュでキッチンに行き、目にも留まらぬ速さで料理するようにしています。毎回、無駄にドキドキするので、家の中でダッシュする生活を早く終わらせたいです!」

Q.このときは本来の工程より、かなり手早く作業できたのですか。

ウチヤマさん「私の作業しているところをもし見ていただけたなら、『こんなに雑でも、お菓子って作れるんだ~』と感動してもらえるかと思います。チーズケーキの底(ボトム部分)は細かく砕くほどいいのですが、そんな暇はないので、食べるときにぼろぼろ崩れます。レシピなんて見ませんし(汗)、作業時間も実質15分くらいではないでしょうか…」

Q.チーズケーキの味はどうだったのでしょうか。

ウチヤマさん「いつもと変わらぬおいしさでした!というか、チーズケーキのいいところは、失敗しても成功してもそんなに味は大差ないところですよね! うちの夫は本当によくできた人で、たとえ失敗しても『おいしいね』と食べてくれるので、なんとか私のメンタルが保たれているという部分もあります」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

ウチヤマさん「『笑った』『面白かった』というコメントのほか、『ベビーモニターを買ってはどうですか』と親身になってくださるアドバイスも(笑)ベビーモニターはあったらとっても便利だと思うのですが、メキシコで探すとなると意外に高いものが多くて…日本は本当に、便利で安いものがあふれていますよね…!」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

ウチヤマさん「今までもちょいちょい描いていたのですが、バックパッカー時代に体験した出来事などを漫画にしたいです。また、2020年3月まで約2年半の間、メキシコのサンクリストバルデラスカサスという場所で宿を経営していたので、その立ち上げからの一連の出来事をいつか、1冊の本にまとめられたらと思っています」

(オトナンサー編集部)

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