“渋沢歌子”小野莉奈、大河初出演での学び「緊張感は捨てた方がいい」
大河ドラマ「青天を衝け」に出演している小野莉奈さんに、同作への思いや見どころなどを聞きました。
NHKの大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜 後8:00)に出演している女優・小野莉奈さん。同ドラマは「日本資本主義の父」とも称された主人公・渋沢栄一(吉沢亮さん)が幕末から明治へかけて、挫折を繰り返しながらも高い志を持ち続け、日本の未来を切り開くために奔走していく姿を描いた物語で、小野さんは栄一の娘・歌子を演じています。
オトナンサー編集部では、小野さんに単独インタビューを実施。同作への思いや見どころなどを聞きました。
歌子の姿に自分自身も励まされた
Q.台本を読んだときのお気持ちをお願いします。
小野さん(以下敬称略)「渋沢家の明るい雰囲気は私が演じる歌子の影響もあるのかなって思うくらい、すごく大きな役割を果たしていて、明るいキャラクターなんだなというのは台本の段階でつかめました。せりふの量は多かったですが、リハーサルを重ねて、監督や周りの役者さんとも話し合いながら、お芝居をしていきたいと思いました」
Q.歌子を演じる際、特に意識していることがあれば教えてください。
小野「とにかく明るくて、よくしゃべるキャラクターという点は強く意識していましたし、歌子はお母さんが大好きなので、母役の橋本愛さんともしっかりコミュニケーションを取って、家族のリアルな雰囲気が出せるように心掛けました。歌子の明るくて元気な姿に、自分自身も励まされていました」
Q.撮影現場の雰囲気はいかがですか。
小野「役者さんだけでなく、スタッフの皆さんもそれぞれのお仕事に情熱を持っているのが伝わってきて、自分も刺激を受けています。現場でも楽しむときは楽しんで、本番が始まれば撮影に集中するといったようにメリハリがあって、いい環境でお芝居をさせていただいてるなと感じます」
Q.実際に撮影に参加されて、驚いたことや新たな発見はありましたか。
小野「細かいところまでいろいろと凝られていることに驚きました。例えば、メークをする際、普通なら眉毛を書くときにペンを使いますが、当時のやり方に沿って、筆と墨で書いたりと細部までこだわっているからこそ、自分も役に入り込めて、すごく支えてもらっているんだなと感じました」
Q.今作の出演を経て、得たことや学んだこと、今後に生かせそうなことはありますか。
小野「本番が始まったら、緊張感は捨てた方がいいのかもしれないと思いました。お芝居は周りの役者さんたちがいて、相手のことをしっかりと見て、動きや表情を感じ取る必要があるので、緊張感があるとそういうことが拾えないかもしれません。そういう意味でも、緊張感は捨てた方がいいと思うようになりました」
Q.印象に残ったシーンを教えてください。
小野「母である千代さんが亡くなってしまうシーンは渋沢家にとって悲しい出来事ですが、渋沢家のみんなが千代さんにどれだけ支えられて生きてきたかということを痛感し、その偉大さを改めて感じる場面でもあります。その悲しみを乗り越えていく姿や、歌子自身の心が大人になっていく、その変化を見届けていただけたらと思います」
Q.最後にメッセージをお願いします。
小野「私自身、過去に実在した人物を演じることが初めてで新しい経験でした。演じていてすごく楽しかったですし、歌子という役を精いっぱい演じているので、温かい目で見ていただけたらうれしいです。作品自体も1話の中で大きく展開していくので、最後まで楽しみにしていてください」
(オトナンサー編集部)
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