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仲野太賀、石橋静河、趣里…親の存在を忘れさせる「2世俳優」たちの活躍

バイプレーヤーとして徐々に頭角

 続いては、バイプレーヤーとして徐々に頭角を現してきた趣里さん。「モトカレマニア」(フジテレビ系)ではいちずに好きな人を思う女性、「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)では仕事一筋で不器用な姉に寄り添いながら、親との関係に思い悩む女性、「レッドアイズ 監視捜査班」(日本テレビ系)では仕事中のキリっとした目と時折見せる穏やかな目のギャップが印象的な情報分析官と、それぞれ異なる役柄を立て続けに演じています。

 そんな彼女の圧倒的な演技力を感じたのが主演映画「生きてるだけで、愛。」(2018年)での演技です。過眠症で引きこもりがちな自らの感情を抑えられず、周りと合わせながら生きることに苦悩する女性を演じています。先述したドラマで演じている役柄とは大きく異なり、趣里さんの印象がガラッと変わるような演技で、その後、ドラマ出演も増えていることから、彼女がより注目されるような作品の一つとなったのかもしれません。

 最後に注目したいのが福地さんです。福地さんはNHK連続テレビ小説「なつぞら」(2019年度前期)で主人公・奥原なつ(広瀬すずさん)が引き取られた柴田家の長女・夕見子役に抜てきされ、注目を集めました。

 少しわがままな一面がありつつも自分をしっかり持っている女性で、初めは、なつとの間にわだかまりがあったものの徐々に姉妹のように打ち解け、たびたび、なつを救う重要な役どころでもありました。個人的には「なつぞら」の中で最も好きなキャラクターで、なつとは異なる人柄としてうまく物語に溶け込み、色を加えていたのが印象的でした。

 その後は「女子高生の無駄遣い」(テレビ朝日系)で重度の「中二病」と称される独特なキャラクター・ヤマイを演じ、「#リモラブ~普通の恋は邪道~」(日本テレビ系)では、父の店を手伝うしっかり者の一面とバカップルと称されるほど彼氏の前で見せる一面のギャップを演じ分けていました。

 2世俳優ながら個々の力で独自のポジションを築き、それぞれが独特の魅力を持っている仲野さん、石橋さん、趣里さん、福地さん。彼ら以外に村上虹郎さんや寛一郎さんらも近年、露出が増えており、今後も若手2世俳優たちの活躍から目が離せません。

(ライター 岡田拓朗)

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岡田拓朗(おかだ・たくろう)

ライター

大手・ベンチャーの人材系企業を経て、フリーランスとして独立。現在は教育業界やエンタメ業界を中心に広報やライターなどさまざまな仕事をしている。映画とドラマが好きで、SNSや音声配信メディアで作品のレビュー・感想も発信中。

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