三つ子ワンオペ育児の妻 大変さ知らない夫に怒るも、準備し過ぎを後悔 「分かります」
子どもを夫に預けて外出したときの出来事を描いた漫画が話題に。ワンオペで三つ子を育てている妻ですが時折、夫に子どもたちを預けて外出することもあり…。
子どもを夫に預けて外出したときの出来事を描いた漫画「三つ子を夫に預けてお出かけ その時後悔したこと」がSNS上で話題となっています。ワンオペで三つ子を育てている妻。時折、夫に子どもたちを預けて外出することもありましたが、その際は夫と三つ子が心配でおむつも食事も何もかも準備して出掛け…という内容で「めちゃくちゃ分かります」「余計にイライラしますよね」「もっと夫に任せてもいいのかも」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
三つ子育児の大変さを共有できない夫
この漫画を描いたのは、主婦の宮瀬とまと(ペンネーム)さん(30代)です。現在8歳になる三つ子の育児漫画をブログ「三つ子日和」、インスタグラム、ツイッターなどで発表。「たまひよONLINE」では「三つ子まみれな毎日」を連載中です。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
宮瀬さん「初めて漫画を描いたのは2016年くらいです。三つ子育児のエピソードを話すたびにびっくりされたり、驚かれたりすることが多かったので、漫画という形にしたら、皆さんに楽しんでもらえるのではと思い、描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
宮瀬さん「夫と一番大変だった幼児期の話をしても、なかなか大変さが共有できなくて。『そんなに大変だった?』と言われます。普段、単身赴任で家にいなかったから仕方ないにしてもどうしてだろう?とよくよく考えたら、自分に原因があったのですね。他のママさんたちに同じ思いをしてほしくない、気を付けて!と思い、漫画にしました」
Q.「幼児期」とは具体的に何歳ごろのことですか。
宮瀬さん「2~5歳くらいでしょうか」
Q.この後は、意識して準備を減らしていったのでしょうか。
宮瀬さん「いえ、いつの間にか、そこまで準備しなくても楽な年齢になっていたのです…気付いたときにはもう既に遅かったです(涙)」
Q.結局、パパは三つ子育児の大変さを実感できなかったのですか。
宮瀬さん「パパが三つ子ワンオペ育児を経験したことはほぼありませんでした。最近はほとんど準備せずに出掛けさせてもらいますが、一番大変だった頃(赤ちゃん~幼児期)と今(8歳)では大変さが比べものになりません…もっと経験してもらって、私の気持ちを分かってもらいたかったという後悔はずっとあります」
Q.「最低限、これだけやっておけばよし!」という準備は。
宮瀬さん「食べるものの注意(アレルギーなど)の再確認くらいで、あとは何もせず出てしまってもいいと思います。何かあれば連絡してくるでしょうしね。ついつい心配して、あれこれ万全に準備してしまいますが、そこを何とか心を鬼にして(?)何も準備せず、パパにもワンオペ育児をしてみてほしい。できれば、ママが帰った後の後片付けまでやってほしいです。
子どもが泣いている中、ご飯を作らなきゃいけない大変さとか、キッチンを片付けないと次のご飯が作れないとか、かまってほしい子どもたちの相手をしながら、家事を進めないといけないとか…経験すれば、いろいろとママの気持ちが分かるんじゃないかな?と思います」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
宮瀬さん「ママさんたちからの『分かります!』という同意がほとんどでした」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
宮瀬さん「三つ子育児では、つらいことや苦しいことがたくさんありました。楽しい部分はもちろんですが、暗い部分ももっと漫画にしていきたいなと思っています。漫画を通して、多胎育児の大変さ、多胎育児のリアルを広く皆さんに知ってほしいです。しかし、いくら楽になったとはいえ、今もワンオペ三つ子育児中なのでなかなか創作時間が取れず、もどかしい日々です」
(オトナンサー編集部)
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