工藤阿須加、鶴見辰吾の演技に感服「筋肉の動きにも説得力」

　U－NEXTと関西テレビがタッグを組み、「このミステリーがすごい！」大賞（宝島社）の関連作品をドラマ化する「『このミス』大賞ドラマシリーズ」の最新作「連続殺人鬼カエル男」（毎週木曜 前0：25、1月9日スタート）主演の工藤阿須加さん。

　同作は、マンションで見つかった女性の死体に犯行声明文らしきものが貼り付けられており、新人刑事の古手川和也（工藤さん）とベテランの渡瀬（鶴見辰吾さん）が捜査を始める…中山七里さんの同名小説のドラマ化です。

　オトナンサー編集部では、工藤さんにインタビューを実施。原作の感想や刑事の役作り、鶴見さんとの共演などについて聞きました。

ミステリーよりもヒューマン要素強く

Q.原作の感想をお願いします。

工藤さん（以下敬称略）「重厚感、緊張感があり、スピーディーな展開でした。内容はセンシティブで、役作りで古手川と向き合う上で、時間がある限り知識を蓄えなければと思いました」

Q.ミステリーの中でも、この作品は重い方でしょうか。

工藤「そういう意味ではリアリティーを追求しているので、ドラマを見た方がそう思うこともあるかもしれません。ただ、ミステリー要素を含んでいますが、演じていて感じたのは、ミステリーよりヒューマン性の強い部分でした。

事件を通して古手川が成長していくさまにも注目してもらいたいのですが、鶴見辰吾さん演じる渡瀬との関係性が回を追うごとに深まっていきます。単純な刑事ドラマとは違う面白さがありますので、見てくださった方の心に響くドラマに仕上がったと思います」

Q.古手川と似ているところはありましたか。

工藤「考えるより先に体が動いてしまうところは似ていると思います。自分の気持ちに素直にいたいというところがあり、その気持ちは大事にしています」

Q.新人刑事の役ですが、年齢的には中堅どころを演じたいとは思いませんか。

工藤「どんな役でも頂いた役には真剣に向かい合いたいですし、刑事役は男くさいというイメージがあり、人間くさい役者になりたいと思っているので、若いうちに演じられるのはありがたいです」

Q.役作りは、どんなことをされましたか。

工藤「古手川の気持ちの部分のアプローチに気を付けました。古手川は真っすぐな人間ですが、過去にトラウマがあり、そのトラウマがいまだに彼のコアになっている部分です。僕は同じような経験をしているわけではありませんが、自分の経験をどこまで寄せられるか、自分が感じてきたことを膨らませることに気を付けました」

Q.鶴見さんとの共演はいかがでしたか。

工藤「すてきな出会いでした。役者として多くを語られるわけではないのですが、芝居を通して教わることがたくさんありました。僕が悩んでいるときも、ヒントを出して導いてくださり、鶴見さんがいてくださったから乗り越えられたと感じます」

Q.鶴見さんの演技からは、どんなことを感じましたか。

工藤「会話のやりとりだけではなく、役のために体から作り込まれていて、筋肉一つを動かすにしても説得力があるんです。僕もそんな芝居をしてみたいし、役によってのニュアンスが出せたらと思います」

Q.2019年を振り返っていかがですか。

工藤「友人や仕事仲間、家族に支えられたと思います。新しい出会いもたくさんあり、刺激的な撮影の連続だったので僕自身成長できたと思います」

Q.2020年の抱負を教えてください。

工藤「2020年は変化を求めていこうと思います。信念や仕事への思いのベースはそのまま大切に考えながら、自分自身を進化させつつ気負うことなく仕事を続けていけたらと思います」

　連続ドラマ「連続殺人鬼カエル男」は放送中。U-NEXTで1月10日より配信開始（毎週金曜日 前10：00）。

ヘア＆メーク：SHINYA（Primal art）
スタイリスト：壽村太一

（オトナンサー編集部）

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・応募期間：2020年1月17日23：59まで
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