シャンプー台で頭浮かせる…しっかり洗えず逆効果!? 美容師が教える“不要な3つの気遣い”
美容室のシャンプーでリラックスし、頭皮をいたわるための正しい受け方について、美容師に聞きました。

10月20日は「頭髪の日」です。毛髪と皮膚についての正しい知識の啓発に取り組む公益社団法人日本毛髪科学協会が制定しました。
髪や頭皮の健康を見直すこの時期、美容室での「シャンプーやヘッドスパ」を楽しみにしている人も多いと思います。しかし、シャンプー台で美容師に気を遣うあまり、無意識のうちに施術の妨げになったり、自分自身の首や肩を痛めたりする「NGな行動」を取っている人が少なくありません。
そこで、美容室のシャンプーでリラックスし、頭皮をいたわるための正しい受け方について、美容室「Grace Avenue」(東京都港区)サロンマネジャーで美容師の原木佳祐さんに聞きました。
頭を浮かせると洗いにくくなる理由
Q.シャンプー台で「首や頭に力を入れて浮かせる」と、美容師が洗いにくくなったり、頭皮、首に負担がかかったりするといわれていますが、なぜなのでしょうか。
原木さん「なぜかというと、美容師の安定したシャンプー技術は『お客さまの頭の重み』を利用して行われているからです。
特に首の裏や襟足を洗う際、お客様が気を遣って頭を持ち上げてしまうと、手元の重さがなくなり『プカプカ浮いた風船を洗っているような状態』になってしまいます。これでは安定せず、しっかり洗えなくなってしまいます。
また、あおむけに寝た状態で首の力だけで頭を持ち上げるという動作は、日常生活にはない動きです。お客さま自身の首や肩の筋肉に大きな負担がかかり、筋を痛めたり凝ったりする原因になります。美容師側は重さを全く負担に感じていないので、どうか気を遣わず、力を抜いて頭を預けてください」
Q.「頭を浮かせる」以外に美容室でのシャンプー中、客側が良かれと思ってやっているけれど、実は施術の邪魔や不快感につながっている行動はありますか。
原木さん「『美容師の手の動きに合わせて顔を横に向けること』と『浅く座ること』の2つです。耳周りを洗う際、洗いやすいようにと右や左に顔を向けてくださるお客さまがいますが、これもかえって洗いにくくなる原因になってしまいます。シャンプー中は、終始『真上を向いたまま』でいてくださるのが一番洗いやすいです。
もう1つは座り方です。背もたれに寄りかからずに浅く座ってしまうと、シャンプー台と首の位置が合わなくなり、結果的に首に過度な負担がかかります。美容室のシャンプー椅子はその状態で最もリラックスできるよう計算されて作られているため、遠慮せずに一番奥まで深く腰掛け、背もたれに全体重を預けてください」
Q.美容室のシャンプー台で最もリラックスし、頭皮マッサージの効果を最大限に受け取るための正しい体勢やコツは何ですか。
原木さん「一番最初の『首、痛くないですか?』という美容師の声掛けに対して、絶対に我慢したり遠慮したりしないことです。理想は体への圧力が分散されるフルフラット(完全なあおむけ)のシャンプー台ですが、首だけを倒すタイプのものであっても、最初のポジショニングがすべてを決めます。
ヘッドスパは数十分という長丁場になることもあります。リラックスしていただくため、美容師側は施術中の声掛けを極力控えます。そのため、最初の段階で『少し首が苦しいです』『高い気がします』と正直に伝えて調整しないと、施術中ずっと無理な体勢に耐えることになり、頭皮の血行促進どころか肩こりや疲労感の原因になってしまいます。
美容師はお客さまからの要望で嫌な思いをすることは絶対にありませんので、妥協せずに一番楽な位置を見つけてください」
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美容室でのシャンプー中は、相手への気遣いは一旦忘れて「完全に脱力し、すべてを委ねる」のが、お互いにとっての正解です。次回の美容室では、遠慮せずに頭の重さを美容師に預け、リラックスタイムを堪能してくださいね。
(オトナンサー編集部)







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